第2話「お友達と考える」

 惑星わくせい『わし座』に到着とうちゃく

 かまえていたかのように、宇宙ワシのアルタイルが家から出てきました。

「おおー、サソリー、よく来てくれた。アンタレスも。さあさあ、まずはおはいり」

 サソリーとアンタレスは、アルタイルの家に入りました。

 とても几帳面きちょうめんそうな、整理整頓せいりせいとんされた部屋です。

「さて、アルタイル。早速さっそくなのだが、次に何を研究してみるか、さっぱり思い浮かばないんだ。きみのひらめきにたよりたい」

 サソリーが困った表情で、アルタイルに問いかけました。

「うむ。サソリーは最近、『あまがわ銀河ぎんが』の星の研究が多いから、それに関連した題材が良さそうだ。今まで行ったことがあるのは、えーっと」

 と、アルタイルは言います。

冥王星めいおうせい軌道きどうの変化や、土星どせいの成分、小惑星しょうわくせいの氷とかは、〈宇宙星座学会うちゅうせいざがっかい〉で発表したことがあります」

 アンタレスがノートを見返しながら説明します。

 アルタイルとサソリーは、一緒に考えます。

「そうか。そ~れ~な~ら~、……」

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