サソリー博士、海で研究⁉

第1話「次、何研究する？」

「えーっと、『ふたご座』ー、『ふたご座』ー。あれ、どこだっけ」

「博士（はかせ）ー、ここですよ。『いっかくじゅう座』の右上」

「あ、あった。んー、もうっ、これはややこしい地図だな」

　ここは惑星（わくせい）『さそり座』。

　宇宙サソリのサソリー博士（はかせ）は、助手の宇宙サソリのアンタレスと一緒に、新しい宇宙地図の確認中。今は、惑星の位置が変わっていないかのチェックをやっていたのです。

「あー、そろそろ新しい研究材料が欲しいなあ」

　ふとサソリーがつぶやきました。

　するとアンタレスが、手をポンっとたたいて、

「こういう時は、やっぱりアルタイルさんのひらめきに頼（たよ）りましょう」

　と言いました。

「そうだ！　それがいい。よし、惑星『わし座』まで行くぞ」

　サソリーは早速（さっそく）、研究所の倉庫にある宇宙船『きらきら号（ごう）』を出してきました。

　中にサソリーとアンタレスが乗ると、『きらきら号』を操縦（そうじゅう）して、惑星『わし座』へビューンと飛んでいきました。