第2話

高校生になって一週間、学年全員で合宿に行きました。

宿舎に着くと女子達がキャーキャーと悲鳴を上げ、何かあったかと思い、チラリと見てみると虫の死骸がありました。怖いなら見なければ良いのに、そう思いながらそこら辺にかけてあった雑巾を使い、死骸を外に放り出しました。

そのことを両親に話すと、「阿呆なん?」「あだ名、虫女になるで〜」「いきんなや」と阿呆呼ばわりされてしまいました。

両親曰く、そんな目立つことをしたらいじめられる。女子は特にそういうのに鋭い。とのこと。

極め付けは父親の「空気読まれへんの?やっぱお前は変やな」と言われたことでした。

言い返せなかった自分に対する悔しさと、どういう行動をすれば良かったのか、それだけが頭の中に残りました。

別に褒められたくて死骸を捨てた訳じゃないし、自慢したくてやった行為でもない。

ただ、自分が良かれと思ってした行動がかえって自分を傷付ける刃物になるということを今日、初めて知った。

あぁ、生きにくい世の中やなぁ、、、。

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姉であること 相川美葉 @kitahina1208

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