第3話 神獣?
魔眼が出てから、いろんな物を鑑定しまくった。色々鑑定した結果どうやら、思ってた以上に便利な能力だとわかった。試しに、シェリアを鑑定してみると。
名前:シェリア
種族:人族
性別:女
魂格:オレンジ
スキル:短剣術、魔力操作、水魔法、身体強化、魔装
悪意:0
名前、種族、性別、スキルはまだわかるが、魂格はわからない。そして、悪意は多分、自分に対して悪意があるか無いかの違いだと思う。
魂格に関してはこれから、知っていくことも出来ると思うから今は無視しておこう。それより、今日は産まれてから1年の誕生日だ。今日はお祖父様とお婆様も来るらしくて屋敷は忙しそうにしている。それに、昨日から大きいお猿さんが来ると聞いて楽しみだ。どうやら、父上の契約神獣らしい。
この世界では、魔物の他に、聖獣に神獣が存在するらしい。契約するにはほとんど運らしく、父上も聖獣の時に運良く契約できたらしく、そこから神獣になるまでずっと一緒だったらしい。
「お?こやつがカリーの倅か、中々に聡明そうな顔をしておる。」
うぉ!これはすごい。かっこいい!!!
めちゃくちゃ強そう!!
「ん?なんじゃ?目がキラキラしておる。うむ、いい目じゃ。」
「ははは、ゴクウは気に入られたようだな!」
「うむ、この年でワシのかっこよさに気づくとは本当に聡明じゃな!」
「そうだろうそうだろう!ハンスは天才だもんな!それより、ゴクウ、父上と母上は?」
「うん?そろそろ着くはずじゃが?」
「そうか、ハンスに会いたくて急いで来たんだな?」
「っ?!そんなわけじゃないわ!暇だったのじゃ!」
お祖父様とお祖母様もそろそろ来るのかー!
それより、ゴクウって名前なのか、かっこいいな!それにしても、ツンデレなのかな?
うぇ?!うわー、ふかふかだー!
「ふむ、魔力操作もしておる。それに鑑定の魔眼か、それに、魂格の器も相当に大きい。もしかするとシルバーまで行くかもしれん。」
「本当か?!産まれてまだ一年だぞ?!」
「うむ、理由はわからぬが、魂格の器がシルバーまでなれるが必ずしもなれるとは限らん。しっかりと修練せねばそこまで上げることなどできん」
シルバー?シルバーって凄いのか?父上はシルバーだけど、それってそんなに凄いことなのか?
「おお!!ハンスちゃんか?!」
「あんた!まずは挨拶しなさい!ハンスに悪影響になるでしょ!」
「おうっ、そうじゃな、ワシは前ブルーダー辺境伯家当主のエルヴィンじゃ!よろしくな!」
「私は、エルヴィンの妻のエリーナよ、よろしくねハンスちゃん!」
「はんすでしゅ!」
うっ、噛んでしまった。お祖父様お祖母様も優しそうな人でよかったあ、、
「あははは!可愛いのう!ワシのことはおじいちゃんって呼ぶんじゃ!」
「私のことはおばあちゃんでいいからね?」
「おじいちゃま、おばあちゃま!」
「うむ!カリーに似ず聡明そうじゃのう!」
「そうね、カリーは元気すぎたからねぇ」
「父上?母上?ハンスは俺似ですよ?」
うん、やっぱり、父上は脳筋だったんだ。
「いや、それで言ったら、カリーにもアリアにも似とらんじゃろ。」
「うん?うーん、そうじゃな、アリアも中々に脳筋じゃったな。」
「あら?ゴクウ?義父上?私のどこが脳筋なのかしら?」
「うっ!いや、ワシは言っとらんぞ?エルヴィンの奴が言ったのじゃろ!」
「ゴクウ!!貴様がアリアにも似とらんと言ったのじゃろ!!」
「あんた達!!ハンスの前でやめなさい!!」
「「「はい。すみませんでした。」」」
うん、この家の力関係がわかったぞ、叔母上が1番強いんだ。そして、次に母上か。それ以外は同じくらいだな。それにしても、ゴクウの毛は気持ちいいな。。眠くなってきた。。。
「あれ?ハンスちゃんは寝たみたいだね。」
「うむ、ワシの毛並みの良さに負けたのじゃろ。仕方あるまい!」
「それじゃあ、ハンスが寝てる間に、大人の話をしておこう。」
うん?寝たのか。
「ハンス様?起きましたか?」
「うん、あはょ」
「うふふ、夕食のお時間なのでお着替えしましょうか」
ん?なんか、枕の下になんかある。。。
「うん?なにこれ?」
卵?でも誰がこんなとこに置くんだ?
「ハンス様?お着替えしますよー?」
とりあえず、置いとくか。
そこからは家族みんなで宴会を行なった。前世では中々味わうことのできなかった、温かい家族のような物を感じることができた。それから、父上には弟と妹がいる事を知った。2人とも貴族なのに、冒険者として活動しているらしい。父上との仲もいいみたいで、近々会いにきてくれるとも聞いた。冒険者とは何かよくわからなかったが、叔父上達に会うのは楽しみだ。
「ハンスは眠ったわね。寝顔も可愛いわ」
「仕方ないだろう、初めてなんだし。」
「うむ、それに、ハンスにはなるべく早めに師匠を見つける必要がある気がするな。」
「それがいいじゃろう。あの子は賢い。だが、そのせいで間違った修練をしてしまっては可哀想じゃ。」
「それなんだが、マリクに子供ができたらしい。」
「うん?なんじゃ?聞いとらんぞ?」
「ああ、今日聞いた話だからな。それで、戻ってくるらしいんだが、当分はここで活動するらしいんだが、マリクとマリーに修練をお願いしようと思ってるんだけど、どうかな?」
「うむ、マリクとマリーならば問題ないじゃろうが、それなら、アリアでも良かったんじゃないか?」
「いや、それなんだけど、これも最近分かったんだけど、2人目ができたみたいなんだ。」
「なに?!そうじゃったのか?」
「はい、義父上様。最近分かりました。」
「そうかそうか!めでたいことじゃ!」
「アリアは無理してない?ハンスだって最近産んだばかりなのに。」
「大丈夫ですよ、義母上様。私の体力はカリー以上だし、優秀なヒーラーも付いてましたので、問題なしです。」
「うむ。それにしても、双子か、人間では珍しいんじゃないか?」
「「「「・・・えぇえ?!!」」」」
「なんじゃ?知らんかったのか?」
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