第3話
「支度を頼む」
『…ピッ』
部屋着から外出用の服に様変わりしたビバームスの手に、お洒落なバッグが物質化をする。
「これはなんだ?」
『…ピッ バッグです ご主人様から 外出に手ぶらなんてありえない と言われてますので』
ステラの妙なこだわりに更なる呆れを感じたビバームスは、次の命令を告げる。
「却下だ!私には必要ない。それとこんなカジュアルな服はいらぬ、通勤ようのスーツでかまわん!」
『…ピッ わかりました 最後に くれぐれもご主人様のお身体に気をつけていただく事を 願います』
「そんなことはわかってる、これは私の身体でもあるのだぞ」
逃げるようにかき消えたステラのライトビットに、なんとも言えぬ疲れを感じてしまうビバームスであった。
「…メトロにでも繰り出すとするか」
そうつぶやいたビバームスは、白いスーツ姿で部屋をあとにした。
ステラ達の住む私室は第5スペースコロニー〈メトロ〉内にはあるが、通常
メトロとはコロニー内にある12枚の居住パネル上に広がる都市の総称であり、ステラ達のそれは居住パネルと対をなす同じく12枚の非居住の管理パネルの一つにあったからだ。
環境保全の為の森林や水利などのパネルなどで構成されている通常無人の管理パネルの一つを、管理目的として複業企業体である
そこにはコロニーメトロを管理支配するメインフレームであるトレデキムの思惑も絡んではいたのだが。
Dr.V いちごはニガテ @xxitigo
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