第4話終わり迎えた戦争

学徒兵が出兵されて2年の月日が経ち、新しい戦いの幕が開いた。


「沖縄戦」だ。


日本は本土決戦が避けられないらしい。


するとラジオから


「昭和20年3月26日、臨時ニュースです!アメリカ軍が沖縄に進行しました。」


休憩中の戦闘機パイロットが全員「なにっ!」と、口を揃えて言った。


教官は焦った様子で「燃料を補給してからすぐ出発しろ!」と指示をした。


燃料補給時時間があったので、兼併と話してみた。


兼併は「特攻しようと思ってる。」と。


しかし、俺は反対だった。


特攻が嫌になったからだ。


俺は「やめろっ!」と言った。


兼併は「うるせぇ!最後くらい格好つけさせてくれよ!」


兼併の思いに心を打たれた俺は「今までありがとう!」と伝えた。



教官より「燃料補給が終わった。いますぐ飛び立て!」と指令が出たので、震電で飛んだ。


しばらく飛んでいると、敵を発見した。


激しい戦闘が始まり、撃ち合いの中、戦艦が艦砲を放って来た。


震電の素早さで避けることが出来たが、後ろの編隊2機が破壊された。



戦艦と接近戦になった時、1機の戦闘機が戦艦にぶつかった。


まるで、花火の様に鮮やかに爆発した。


俺は激闘の末、生き延び帰ると教官が「兼併が突撃した。」と言った。




戦いが少なくなり、4か月位過ぎた頃、


ラジオから「昭和20年8月6日臨時ニュースです!広島にアメリカの新兵器が投下されました。」


その3日後、長崎に新兵器が投下された。


日本は、無条件降伏をした。


俺は、戦場の体験を後世に伝えていきたいと思っている。






_END



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太平洋の夜明け @kamerasyasin

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