第10話 人生のテーマ“愛”⑩
人間って変わるんですよね!
1人目の嫁さんは婚約してから激変でした。
最初は極端な人見知りで、そういうところが可愛いと思っていました。
当時、僕はまだ未熟な若僧ながら、“守ってあげたい!”と思っていました。
ところが… 挙式・披露宴の準備あたりから強気になって……
“これはどう思う?”と相談しようとしたら“わからない”と言うので僕が決めたら
“全部あなたが1人で決めてしまう”と怒り出して…
もう、全部任せました。
結婚してから、食事が嫌になりました。
素材の味を活かすというより、素材の味しかしないんです。
例えば、ほうれん草のおひたし、ほうれん草と水の味しかしない!
醤油を取ろうとしたら“私の味付けに文句あるの?”っていうか味ついてないし……。
食事の時間が地獄でした。
何のための半年間の嫁入り修行だったかわかりません。
そしてヒステリー
毎晩残業で0時前後の帰宅。そこからヒステリー3時間。
“専業主婦やねんから、あんたがいないと話し相手がおらへんねん。日中、話し相 手がいないストレスで、私は苦しいんやで!”
というから、パートに行かせたり習い事をさせたりしましたが、どこへ行っても友人1人もつくれない!
そして変わらずヒステリー!
でも給与明細見たときだけニヤニヤしてた。残業手当がいっぱいついていたから。
どないやねん!
さて、こんな風に
“好きだった人”が何かのきっかけで“別人のように変わった”場合は、どうなるのでしょう? 嫌なところもその人の一部と思って受け入れるべきなのでしょうか? 愛が薄れていって情だけになっていく感覚、嫌な感覚、僕は忘れません。
精一杯我慢しましたけど。
で、前述の通り(時間が前後した書き方ですみませんが)、仕事の繁忙期で毎晩0時過ぎに帰宅するという生活の中で結婚式の準備を進めていましたが、挙式の1週間前に胃カメラで食道潰瘍と胃潰瘍が判明。挙式の2日前に腸カメラで腸潰瘍が判明。
僕はボロボロになっていました。すごく痛かったです。痛み止めが効かないくらい痛かったです。
挙式の日、僕は何がどうなっていたのか覚えていません。
気を抜くと気を失いそうでしたので、
太ももをフォークで刺して気絶防止をしていました。
意識が朦朧として、とにかく式が終わるまで気を失なわないようにしていました。
後で録画を観て、ああ……こんな感じやったんやぁ と思いました。
この時点で、愛はどこに行ったのか? と思っていました。
嫁さんは僕の体調不良を全く気にしてくれませんでしたから。
やっぱり、結婚しない方が良かったと思います。
ですが、あの当時は愛に疑問を抱きながらも愛を信じていたかったんです。
でも、恋人が「胃が痛い」とか「体調が悪い」と言ったら心配しませんか?
僕なら心配します。
最初の嫁さんは一切心配してくれませんでした。
「挙式の準備があるのに弱音を吐かないでよ!」
と怒られました。
胃潰瘍、腸潰瘍が判明しても全く労ってくれませんでした。
「挙式があるんだから痛そうな顔をしないでよ、もっとシャンとしろ!」
と言われました。
弱っているときに労り合えないなら、それはもう愛じゃないと思いました。
今もそう思っています。
心配しないって、何を考えているのでしょうか?
健康を損なったら何も出来なくなるというのに。
挙式の時もそうでした。入院してたら挙式はキャンセルでした。
何故、そういうことがわからないのでしょうか?
いや、そもそも何故心配をしないのか? ……
何故ですか? 皆さんは恋人の体調を心配しますか?
労ることもできなくて愛してるって言えますか?
最初の嫁さんに関しては、理解出来ないことが多かったです。どなたか、僕が理解できるように解説してくださいー!
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