第5話 実力バレ
「1……2……3──」
「帝国の剣聖を倒して、スクワットを!?」
昔一緒にいた時に、弱いモンスターを相手にした時は「負荷が足りん」と言って、鍛錬をその場で行なっていたが、まさか帝国で最強と謳われる剣聖を相手にそうするとは思っていなかった。
確かに剣聖の斬撃に比べて、アークが放った斬撃の方が威力、範囲ともに強大だったので、両者の力量さが歴然としていることは確かなのだが。
元より幼少の時のような英雄に匹敵する傑物であると信じてきたレヴィリアとて、にわかに信じられない。
相手はアークが討伐に失敗したエンシェントドラゴンを単騎で討伐したとされるほどの猛者なのだ。
「30……31……32──」
「ですが、実際にこの目が剣聖を倒しスクワットをする姿を今現在見ているのですから事実なのでしょう」
実際に目で見た以上、それはまごうことなき事実なのだ。
リヴィリアにはそれを父に報告し、掃き溜めの騎士団専らな噂の第四騎士団に配置して彼を冷遇するブレイ伯爵に直談判する必要がある。
「50……51……52……」
「報告せねばなりません。 神童は今現在なお健在であると」
彼女はアークと剣聖の戦闘を記録した魔道具をしっかりと胸に抱え、走り出した。
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