塗りぬり、お絵かきだよ

那須茄子

塗りぬり、お絵かきだよ

 ユウキは、いつも白い身体をしている。

 その純白の透明感は、ユウキの優しさが露わになったものだと思う。


 けれど。

 ユウキは、色に染まりたいと願っていた。

 自らの白い身体を、ユウキは嫌っているっぽい。



 だから、私は誰もいなくなった放課後に、誰もいない場所へ。

 ユウキを、連れて行った。


 ゆっくりと、時間をかけた後。


 私はユウキに尋ねた。


「どんな色に染まりたい? 私にだけ教えて」


 ユウキは答える。


「赤い色。情熱的で、強く生きたいんだ」



 ……ユウキの手を取り、指先で彼の肌を抉った。

 赤い色が彼の体に広がり、彼の頬には淡い桜色が浮かんだ。

 

 ユウキは驚いていた。

 情けない声を出して、ユウキは倒れる。


 私は更に倒れた身体に覆い被さり、ユウキを赤く染める。


 手足、首、顔、胴体と順番に。



 抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って抉って、、、、、、、、、、、、あげた。



 









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