第4話

 体感では二十分強、恐らく実際は十五分くらいで馬車は停止した。

 扉が開かれ、乗り込んだときとは逆の手順で下車する。支えは迎賓館付きであろう青年が買って出てくれた。

 馬車の前で雨音を出迎えたのは、明るい茶髪で恰幅の良い女性だった。膝を折り、頭を下げてお辞儀をしている。


「……よろしくお願いします」


 何と言うべきか分からず、無難そうな言葉を掛けると、女性は頭を下げたまま応えた。


「ようこそ聖女様。お待ちしておりました。私、聖女様の侍女頭を仰せつかりました、タバサ・イリーナ・ベルムントと申します」

「話し辛いので顔を上げていただけますか?」

「はい、仰せのままに。まあ、なんてお美しいのでしょう! 聖女様はランダール神に愛されておられるのですね!」


 雨音の顔を見たタバサは、大袈裟なまでに驚いた顔をした。

 王宮で働いていた女性達が表情変えず、それほど驚きを表さなかったことを考えると、タバサの驚嘆はマナーとして問題ないのだろうかと思える程だった。


「さあさ、こちらへ。まずはお着替えですね。侍女達もご紹介いたしましょう」


 雨音が疲れているせいか、タバサの賑やかさは明るいというよりも、浮ついているという印象になってしまった。

 恐らく年上だが、だからといって落ち着いているかどうかは個人の資質に依るものなので思うところはない。

 ただ、本当に疲れているのであまり振り回して欲しくなかった。

 

 玄関ホールから二階に上がり、警備らしきの男性がドアの両脇に立っている部屋に通される。

 ソファセットのあるリビングのような部屋の奥には寝室があり、壁際には女性が四人立っていた。

 皆一様に目を丸くして雨音の顔を注視するなか、タバサが侍女たちを紹介してくれたが、四人のうちのグレイヘアの老婦人がターニャ、少女がベル、という所までしか覚えられなかった。

 

「聖女様は別の世界から来られたお方です。くれぐれも粗相の無いようになさい」


 タバサがそう言うと女性達は表情を硬くして雨音を取り囲み、ローブを脱がせ、ゆったりとした部屋着を着せて、化粧を落とした。

 ゆったりとした部屋着、というのはパーティーなどで着用するイメージがあるドレスに比べて、という意味で、胸とお腹まわりは布製のコルセットでしっかりと固定されてしまった。

 その間侍女頭のタバサはというと、口は出すが手は出さず、侍女達の動きにことごとく文句を付けていた。

 これがこちらの世界では当たり前なのだろうか。

 

 ローブや化粧道具が片付けられ、ターニャが髪を梳いてくれている。

 雨音の脇ではベルが所在なさげに立っていた。することはなくなってしまったが、雨音の傍を離れてもいいのか判断しかねているようだった。

 濃い茶色の髪と暗い榛色の目の少女は色合いが日本人に似ていて、なんだか親近感を覚えた。

 その少女に声を掛ける。この世界で生活する上で、絶対に確認しておかなければならないことがあるからだ。


「あの、ベルさん……」

「……っ! そんな、聖女様どうかお呼び捨て下さいっ。叱られてしまいますっ」


 雨音がさん付けで呼ぶと彼女が叱られてしまうらしい。随分と理不尽なことだ。

 怯えた表情に、まさか体罰まではしないよね? と不安になる。


「ではベル。私はこちらの常識が分からないので、聞いておきたいことがあります」

「は、はい」

「ええと、月の障り……。月に一度、女性に訪れる出血、と言って分かりますか?」

「あ……」


 思い至ったのか、ベルはこくこくと頷く。

 そう、生理である。

 こちらの世界に生理用品があるのかないのか。雨音にはそこから分からない。


「まだ予定日ではないのですが、手当ての方法を教えて下さい」

「か、かしこまりました。手当てには吸引石という、魔石を加工した石を使います。それを……えっと、お腹の中に入れておけば、出血は全て吸引石が吸い取ってくれます」

「使用期限はありますか?」

「大体十日ほどです。予定日の前からお腹に入れておいて、障りが終わった後に、ご不浄時に流してしまいます」

「吸引石は使用する方の体調を把握するように術式が組み込まれておりますので、障りの間は留まり、終わると勝手に排出されるのですよ」


 梳き終えた髪を緩い三つ編みに結っていたターニャが補足する。

 え、なにそれスゴい。向こうの世界にも欲しかった。


 窓の外を見るとすっかり暗くなっている。

 部屋の中は明かりが灯されているので不自由していないものの、一歩外に出れば戻ってはこれないかもしれないと思わせるような暗さだ。

 こちらには設置型の街灯はあるのだろうかと雨音が益体もないことを考えていると、片付けに出ていた侍女達が戻ってきて、タバサに耳打ちした。


「お食事の用意がととのいました。聖女様、食堂へご案内いたします」


 にこにことタバサが告げる。

 食べられるだろうかと雨音は不安になった。

 すでに空腹すら感じなくなった状態で、無理に食べると胃が驚いてしまうだろう。

 何か胃に優しい、軽いものがあればと考えながら案内された食堂で、雨音の前に運ばれたのは重い料理の数々だった。

 焼いて味付けされたらしい肉の塊、肉の脂がこってり浮いたスープ、籠に満載されているパン、他にも肉、肉、肉、極めつけに赤ワイン。

 無理。

 こんなの食べたら胃がひっくり返る。


「……あ、あの、聖女様。何かいたらない点がございましたか?」


 テーブルの前で座ったまま身動きしない雨音にベルが遠慮がちに尋ねてきた。

 黙って動かない雨音に誰が声を掛けるかで侍女達の間で視線のやり取りがあり、一番立場の弱いらしいベルが押しつけられたのは雨音にも見えていた。


「疲れていて食欲が……。お水だけもらえますか?」

「は、はい。直ぐに」


 ベルがグラスに注いでくれた水に口を付けて人心地付く。

 もう一度料理を見渡して、やはり今は無理だな、と雨音は判断した。


「せっかく用意して貰ったのにごめんなさい。作ってくれた方にも謝罪を伝えて貰えませんか」

「かしこまりました」


 手も付けずに残してしまうのは心苦しいが、食べたら食べたで吐くことになるのが予想される。

 日頃から朝はゼリー飲料、昼は食べたり食べなかったり、食べても菓子パンかお握り、夜はコンビニの適当メニューで済ませていた雨音の胃は、丈夫とは言えない。


「明日の朝なら、軽いものは食べられると思うので……」

「ご希望はございますか?」

「そうですね……。味の薄いスープとか、野菜や果物でしょうか。あ、食べ切れる量でお願いします」

「承知いたしました。厨房に伝えます」


 どう見ても三、四人分はあるテーブルの上を見て釘を刺す。

 提供する食事の量と品数は多いほど良いという文化だとしても、雨音自身には一人分で充分だった。食材がもったいない。


「聖女様、お疲れでしたら湯浴みはいかがでしょうか」


 まだ名前を覚えていない侍女が提案してきた。

 疲れた体に風呂の提案は大変魅力的だ。

 一も二もなく飛びつきそうになった雨音だが、ふと不安を覚えて質問する。


「この国は水資源が乏しい、ということはありませんか?」


 もしも水の一滴は血の一滴などというのが常識の国で、水を大量に必要とする風呂など使おうものなら、国を挙げて非難されかねない。

 雨音はまだクローツという国の特徴を全く知らないため、慎重に行動する必要があった。


「勿論でございます。それに、聖女様が湯浴みされることに文句を言う者など、おりませんとも」


 タバサが自信満々に胸を張る。

 聖女の言動は誰も否定しないということか。

 その思い込みが一番怖いな、と雨音は曖昧に微笑んだ。


「それではお願いできますか」

「かしこまりました。準備してまいります」


 タバサとターニャがその場を離れて風呂の準備に向った。

 雨音はベルに先導されてリビングへ戻る。

 リビングに入り、そういえばと気になっていたので、手の空いている侍女を連れて部屋の造りを確認することにした。

 今ソファで休んでしまうと風呂に入るのが億劫になってしまうというのもある。


 リビングに繋がっている洗面所と水洗トイレは、驚いたことに人間の魔力を動力源としていた。

 魔術があるのだから魔力もあって当然なのか。思った以上に魔術は生活に密着していた。

 教えられた通り、試しに蛇口に触れてみると水が流れたので、雨音にも魔力はあるようだった。


 他に驚いたことと言えば、寝室の隣に侍女が夜間に待機する部屋があったことだ。

 いつでもサイドテーブルのベルを鳴らせば、寝室にある扉を通じて御用聞きに来てくれるとのこと。

 よし、余程のことがない限り使わないようにしよう。

 雨音はそう誓った。

 人の安眠を妨げてまで個人的な用事を言い付けるなど、社会人としてありえない。

 やっと取れた代休中に職場から掛かってくる電話くらいありえない。


 安心したこともあった。

 意外と向こうの世界の家具とこちらの家具では見た目も使用方法も変わらないことだ。

 リビングの暖炉の上にある時計は見慣れた文字盤で、六十進数が使われていることが分かった。


「聖女様、湯殿がととのいました」


 ひと通り見てまわり、リビングに戻ったところでターニャに声をかけられた。

 いくぶん軽い足取りで向かおうとした雨音は、はたと気付いて侍女達を振り返った。


「あの、お風呂は一人で入れるので……」


 雨音が恐る恐る言うと、侍女達は目を丸くした。

 やっぱりか!

 彼女達にとっては、風呂の介助も職務のうちに含まれるらしい。

 しかし雨音もここは譲れない。

 例えすでに着替えの最中に下着姿を見られているとしても、全裸を見られたり、あまつさえ洗われたりするのは羞恥心がもたないのだ。


「体を洗って温まるくらいなら、私一人でできますから……」

「お言葉を返すようですが、御髪おぐしはどうなさいますか?」

「あ……」


 ターニャに尋ねられて雨音は自分の髪について思い出した。

 とにかく長いのだ。腰よりも長いので、座るときには体の下に敷いてしまわないように気を付ける必要があるくらいだ。

 ここまで長い髪の手入れは雨音も経験がない。

 流石に洗ってそのまま放置、というわけにはいかないだろう。

 しかし全面介助は避けたい。


「うう……えっと……」

「でしたら、御髪だけ私にお世話させていただけませんでしょうか。その間は薄手の肌着をご着用いただければ、私が聖女様のお肌を目にすることもないかと」


 柔和な口調での提案に、雨音は二度頷いた。


「その案でお願いしますっ」


 ターニャがタバサを窺い、タバサは仕方なさそうに首肯する。


「では肌着を用意してまいります」


 退室したターニャが戻ってくるのを待って、脱衣所へ移動する。

 間仕切りの奥でコルセットやワンピースを脱がされて下着姿になり、三つ編みに結っていた髪も解かれた。


「こちらをお召しください。脱がれたものはこちらの籠へ」


 そう言うと侍女達は間仕切りの外へ出って行った。気を使ってくれたのだろう。

 下着類を脱いでから半袖付きのロングキャミソールを着て間仕切りから出ると、脱衣所にいたのはタバサとエプロンを着けたターニャの二人だった。

 ターニャは分かるが、タバサはどうしたのだろうと思っていると、


「侍女が聖女様に妙なことを吹き込まないよう、私が立ち会います」

「はあ……」


 ターニャを監視するつもりのようだ。

 妙なこととはなんだろうとターニャを見ても、にこにことしているだけで良く分からなかった。


「どうぞ中へ」


 ターニャが浴室の扉を開き、雨音は中に足を踏み入れた。

 床と壁はタイル張りで天井近くに換気用の小さな窓があり、初めて本物を見る猫脚のバスタブに、壁にはシャワーと鏡が掛けられていた。


「おかけください」


 ターニャがシャワーの前の木の椅子を手で示した。

 雨音が座るとターニャは早速、髪を洗い始める。

 シャワーはトイレのパネルと同じく、魔力で動作するとのことだった。

 タバサは扉近くで控えている。


「本当に見事な御髪ですこと。聖人様方は魔力が多いと言われますものね」

「ええと……、魔力と髪は関係があるものなんですか?」

「……失礼ながら、聖女様は魔術や魔力に馴染みがおありでないのでしょうか」

「はい、私の世界では魔術が存在しませんでした。なので、教えて貰えると助かります」

「承知いたしました」


 恐らくシャンプーであろう液体をボトルから手に取ったターニャは、泡立てる手を止めずに説明してくれた。


「こちらでは保有する魔力が多いと人の髪や目は、薄く明るい色になるのです。ですので、髪や目の色で魔術に適性があるかどうか分かります」

「私は白いので、適性がある、ということなんですね」

「左様でございます。私も長く生きておりますけれど、聖女様ほど薄い色の方はお見かけしたことがございません。どんなに明るくても銀髪や薄い金髪まででございますね」


 ターニャは細い指で意外と力強く、頭皮をマッサージするように洗っていく。

 美容室でのシャンプーと同じで気持ちが良い。


「王宮で魔術技師長の方に会ったんですけど、その……私が見たことのない髪の色だったので少し驚きました」

「クリストフ様でございますね。魔術を研究される方の中には、研鑽されるにつれて生来の色から変化する方がいらっしゃいます。クリストフ様もそういった方でございます。上級魔術師が集まると場が華やかになるとも言われております」

「それは見てみたいですね。召喚された時に魔術師の方が何人かいたのですけど、フードを被っていたので見損ねてしまいました」


 召喚された神殿から王宮内に案内してくれた男性は明るい茶色の髪だったなと雨音は思い出した。


「神殿の方々も治癒魔術を使われますので、ご覧になられることもございますでしょう」

「神殿長の方にも会ったんですけど、年配の方達だったので……」

「年齢で髪が白くなってしまうと、分かりに難うございますね」

「聖女様の御髪を白髪と一緒にするなど、不敬です。慎みなさい」


 二人で苦笑しているとタバサが少し的を外した口を挟む。

 けれどターニャは、微笑したまま気にした素振りもなく「申し訳ありません」と言っただけだった。

 叱責を躱すことに慣れているな、と雨音は思った。

 不意に侍女達の硬い表情を思い出す。

 異世界人の雨音に緊張しているのだろうかと思っていたのだが、もしかしたらタバサの叱責を恐れていたのかもしれない。

 ベルも叱られると言っていた。

 ここの職場環境は良くない可能性がある。

 国の上層部に引き続きここもか、と雨音は肩を落とした。


 シャンプーの泡を流してトリートメントを髪全体に馴染ませた後、ターニャは雨音の長い髪を器用にピンを使って頭の上でまとめた。

 少々重いが体を洗うには邪魔になるのでありがたい。


「それではごゆっくりお寛ぎくださいませ」

「ありがとうございます」


 ターニャとタバサが揃って出て行くのを見てから雨音は濡れたキャミソールを脱いだ。

 痩せて肉付きの薄い体が鏡に映る。

 何度か着替えたタイミングで気付いてはいたが、神様が好みだとかのたまっていた雨音の体は、驚くほど凹凸おうとつがなかった。

 腰のくびれは一応あるものの、胸もお尻も脂肪が薄く、太腿も栄養状態が心配になるほど細い。

 せめて女としての自尊心が満たされる程度には脂肪が欲しかったな、と小さくなった手でも十分に隠せてしまう胸を撫でた。

 まあ、若返ってしまった体と違って中身はそんなに若くもないので、劣等感を持つほどでもないのだが。

 ついでにこの体のことを言うと、首から下の体毛が一切無い。

 どこもかしこもツルッツルで全身脱毛済みである。見えないところは触って確かめた。

 これも神様の好みなのか……。


「ふうー……」


 石鹸とスポンジ、背中用のブラシで体を洗った雨音は、湯の張られたバスタブに体を沈めて息を吐いた。

 今日は一日が本当に長かった。

 加えて異世界召喚など、今でも夢を見ているのではないかと思ってしまう。

 当面、生活の不安はないものの、聖女として何をさせられるのか分からないし、国の首脳陣の人格が不穏すぎた。

 治癒魔術と浄化魔術を修得したら恐らく、良いように使われるのだろう。

 長年の平エンジニア生活で染みついた下っ端精神が諦めろと言ってくるが、それもなんだか癪だし、そんな状態が続くと精神が病む。

 実際、上司の無茶振りをよく聞くメンバーほど心身を壊して会社を辞めていくのを何度も見た。

 そしてどんどん蟲毒の様相を呈していったチームの面々を思い出しかけて止めた。


 そんな環境でなぜ雨音が持ち堪えていたかというと、ひとえに実家を頼りたくない、帰りたくないからだった。

 その一心で仕事に齧りついて忙殺されていたら転職が難しい年齢になってしまったのだ。

 人に誇れるほどのキャリアはないが、それでも積み上げてきたスキルがこちらに来て一切合切、意味のないものになってしまった。

 魔術が生活に溶け込んでいるこの世界にはパソコンなどないだろう。


 けれど光明もある。

 魔術だ。

 ターニャの話がこちらでの一般常識だとすると、雨音は魔術を扱うに充分な素地があると言える。

 聖人が使うという治癒、浄化だけでなく、出来る限りの魔術を修得して、魔術師としての地位を確立した方が良い。

 そうすれば聖女以外の価値が雨音に生まれて行動や裁量の自由も増えるだろうし、最悪、聖女をお払い箱になっても生きる糧を得られる。

 魔術技師になってもいい。

 打算的ではあるが身一つで放り出された以上、四の五の言ってはいられない。

 明日、クリストフが魔術の講義に迎賓館に来ると言っていたのを思い出す。


「勉強、がんばろ」


 小さく決意して、雨音は風呂を楽しむべく意識を切り替えた。

 結果的に少々長湯してしまい、バスタオルを体に巻いて脱衣所に戻ると、ほっとした顔のターニャとタバサに出迎えられた。

 溺れてないです。大丈夫です。

 間仕切りの奥で下着と肌着を身につけて二人に声を掛け、寝間着を着せて貰う。

 寝室の化粧台の前で髪が下ろされて、良い香りのオイルを全体に馴染ませた後、ドライヤーのような道具で乾かされた。

 乾いた髪を綺麗にセットされ、再びターニャが緩い三つ編みに結ってくれる。


 その後、洗面所で歯を磨いて休む旨を口にすると、ベッド横のランプだけ残して灯りを落とし、侍女たちは寝室を出て行った。

 この後も色々とやる事があるのだろうなと思うと大変な仕事だ。

 滑り込んだベッドは、ほどよい堅さと清潔なシーツが気持ちよかった。

 疲労をベッドに吸い取られるようで、ぼんやりとしていると眠気がやってくる。

 せめてランプを消そうと思ったが、どこがスイッチか分からずペタペタ触っていると、不意に消えた。

 明日、使い方を聞こうと考えている内に、雨音の意識は落ちた。


 

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