あまりにも有名な塔の名前が出てきて、塔を立てる目的もそれならった突拍子もないもので、でも舞台はリアルな現代のようで。それで私はシュールレアリスム小説のように読んでしまいました。そこで働く人たちに取材する物語だなんて……。インタビュアーは、最初から最後まで余裕をもって話しているようでいて、最後はさっさと立ち去られてしまう。折られた名刺を返されて。読み手の私は、何とも不安定な心持ちにされたまま、放り出されたようなラストでした。
作者からの返信
@sakamonoさん
受けた感覚、感想、を言葉にして伝えて頂くのはとても嬉しいです。「放り出された」感じというのは、期待していた効果ですが、「不安定な心持ち」は望外のことなので、より物語が生きたのだと喜んでいます。
古い作品からずっと読んで頂き、ついに最新話まで読了頂き、まるで根っ子から葉の先までを確と手に取って頂いたような、それによって樹に生命がみなぎるような、強い気持ちを育ててもらったような、今です。
読んで頂き、ありがとうございます。
真花
造物主の思惑なぞ
労働者が知る必要無し
労働者の思考なぞ
外部者が知る必要無し
作者からの返信
社怪人さん
コメントありがとうございます。
仰る通りだと思います。
そこに首を突っ込んだから、「私」はあんな気持ちになったのでしょう。
読んで頂きありがとうございます。
真花