第18話 再会
そして、週末となり、予定の日が訪れた。
その場所は、よく大学生の頃から飲んでいた居酒屋だった。
予定の時刻より早く着いてしまったので、連絡をいれると、どうやらもうすでに中に相手の二人は中にいるらしいので、店内へと入った。
「久しぶり、かいと!!」
「おう!!久しぶり、ゆうた!!」
’’かいと’’というのは、凛の結婚相手で、ゆうたと幼馴染だった。小学校から、大学まで同じで、クラスも同じだった。
彼とは、スマホで連絡はよく取り合っていたが、実際に会うのは一年ぶりぐらいだった。
「それで、今日はなんで呼んだの?」
「まあまあ。あとから話すから。」
そんな事を話していると、凛と、雫も久しぶりの再会に話を弾ませていた。
そうして、食事が始まった。
全員で昔話をして、お酒も入り、盛り上がったところで、
かいとが、
「それで、今日なんで呼んだのかってことなんだけど」
ついつい、盛り上がって、そのことが頭から離れていたこともあり、
「あ、そうだった!!」
と言うと、
「おい!!忘れるなよ。」と、
かいとが笑い混じりに突っ込んだ。
「ごめんごめん。それで?」
「あの....実は...凛が妊娠しました....」
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「「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」
雫と声が重なった。
「あなたたち!!もう少し静かに驚きなさい!!」
「そりゃあ、驚くだろ!!」
「それでもよ!!」
「えぇ〜まじかよ....」
「まじよ。あと、あなたの隣にいる子、魂が抜けてない??」
隣をみると、気が抜けてぼーっと天井を見つめている雫がいた。
「まあ、しばらくすれば元通りになるでしょ。」
「それもそうね。」
「それで、いつ産まれる予定なの?」
「来年の4月よ」
「そっか。おめでとう。ふたりとも」
「えぇ、ありがとう。」
「ありがとな!!お前らには、一番お世話になってるから、一番早く伝えたくて、今日呼んだわけさ。」
その言葉を聞いて、少し涙が出そうになったのは内緒だ。
そして、そこから雫もなんとか気を取り戻して、小一時間ほどまた、四人で話した。
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そして、店を出た。
「今日はありがとな、かいと!!」
「凛ちゃんありがとね!!困ることがあったら、いつでも呼んでね!!」
そう言って、二人とは別れた。
「ゆうたくん...今日は楽しかったね。」
「うん。」
そう言って、二人で、手をつなぎ、夜風に当たりながら、家への帰り道を歩いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜長らくお待たせしました!!お読みいただきありがとうございました‼
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