第14話  買い物

*主人公視点です!!


そういうわけで、女性用の下着の店にやってきた。


そう、やってきたのだが―――



―――周りから、変な目で見られてる気がするんだが!?


なんだこのとても居づらい雰囲気は!?


でも、よく考えればそりゃそうだ。


だって、女性用の下着の店に’’男’’がいるんだもん。


そこで、あまりにも耐えきれず、


「ねえ、雫....?ちょっと、ここから出ない.....?」


すると、


「え....私と一緒にいるの嫌....?」


と返してきた。


(なんだこれは!?妻が可愛すぎるんだが!!嫌なわけないだろ!!)


と思い、つい、


「そんなことない!!」


と答えると、


「そっか!!じゃあ、何色の下着がいいかな?」


「―――ぐっ」


「教えてほしいな.......」


「―――うっ」

(よく考えるんだ、俺!!ここでは、どう答えるのが正解なんだ.......

無難に黒か....それとも白....あえて、攻めのピンクか.......)


「ゆうたくんの好きな色で良いよ.......?」


「.....み、み、水色で...お願いします.....」




ここで沈黙が訪れた。







そうすると、恥ずかしさのせいか顔を赤くしている雫が、

「う、う、うん........買ってくるね...外で待っててくれる....?」


「はい....」

(うわ、ヤベ....色の選択ミスったか.....自分の好みで答えてしまった.......無難に黒にすれば良かった.....これから、どう接したらいいんだよぉぉーーーーーーーーーー!!)



あれこれと考えていると、買い物を済ませた雫が出てきた。


「お待たせ....」


「全然待ってないというか.....もう少し、時間がほしいというか...,」


疑問に思ったのか、雫が、

「え、なんて...」


間髪入れずに、

「う、ううん!?なんでもないよ!!」


「そ、そう...?」


「うん!!」


「え、えーっと....もしかしたら.....他の色の下着も欲しかったのかなって.....」


「―――ぐはぁ...」


「だ、大丈夫!?ゆうたくん!?」


「う、うん.......なんとか...」


「そう....ごめんね買い物に付き合わせちゃって.....」


「いや、そんなことは....楽しかったから気にしないで......」


「で、でも.....元気なさそうだけど.....」


「大丈夫.....少し休めば...」


「え..っと..お家帰って...する...?」


「え.....」


「そ、その....元気になるかなって....あと、今日買った下着もつけてみようかなって....」





(俺、今日で死なないよな!?)









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜総合 週間 246位⇧ 感謝です!!

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