第4話 *雫視点2

〜〜〜〜〜作者より〜〜〜〜〜〜

読んでいきただきありがとうございます!!^^

今回のエピソードは前回の雫視点の続きとなっております!!

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そう、彼との会話だけは、全く計算できないのだ。彼を目の前にすると、彼の顔や、匂いなどの情報が頭に入り、恥ずかしくなって、頭が真っ白になってしまうのだ。常日頃から、彼の興味を引くような会話デッキを考えており、最適解を見出していたはずなのだ。




心理学から私が考え出した、最適解は

まず、軽く現況を話す。(もちろん自分からだけ話すのだけではなく、相手の会話も引き出しながら)

そして、大学や高校の話題へと持っていく。(お互いに通っていたこともあり話が弾むため)

その会話が終わりかけるにつれ、彼の好きなスポーツへと話題を変える。(これまでの会話で彼が話すということに前向きにさせ、私が聞く側に回り、彼にとって好きな話題にして気持ちよく話してもらう。)

そうして、好感度アップという作戦なのだ!


なのに、なのに、なのに、目を合わすことすらできず、会話なんて‼

なので、彼からは冷たい女のような印象を与えてしまい、それがマイナスになっているのは分かっているのだ。



なのに話せない。



どうすればいいのかと、一週間ほど夜も寝ずに考え導き出した答えは、

心を無にするということだ。

こうすることで、彼に、私が冷たい女と思われるデメリットはあるものの、彼と話すことができるという私にとって特大のメリットが得られるのだ。

(もちろん、心を無にすると最強の会話デッキが使えるの!!)




そうすることでなんとか彼とのお付き合いにこぎつけ、結婚までたどり着いた。(彼は婚約をまだお金を十分に稼いでいないという理由で、先延ばしにしようとしていたが、私が起業して、お金を稼いでいることを伝え、なんとか婚約した。)



私は、このゆうたくんと会話できないという問題は、時間が解決してくれると思っていた。そう、思ってた。いつか、いつか、いつかは慣れると思ってた。だけど、だけど、だけど!!時間が立つにつれて、彼への愛が増していくし、今更、態度変えたら嫌われちゃうのかなとか考えるとそんなことできなかったのだ。なんなら、すごく冷たく接してしまい、彼も私のそんな態度をみてか、あまり話してくれなくっていた。



もちろん、そんなのは私がすべて悪いのは分かっている。私だって、彼とのイチャイチャラブラブ結婚生活を思い浮かべていた。けれど、素直になれない自分が嫌になりながら結婚生活を送っていた。




そんなことを考えながら、翌日に結婚10周年を迎える日の午後、スマホを見るとこんな記事が流れていた。

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