ＡＤＨＤ・パニック障害・双極性障害を患う労働者が語るカレーなる生活～人生三歩進んで二歩下がるの巻～

ご注文は激辛ですか？ それとも激甘ですか？

　前回が湿っぽい雰囲気になってしまった為、今回の内容は少しカラっとした話題にしてみます。そう、辛いが関わる話だけに……って、激寒になってしまいましたね。すみません。

　大体の人で好みを聞くと、色々な回答を貰います。もちろん、人の味の好みではありますので千差万別はあったりしますけども。

「やっぱり私は普通が一番」

「激辛こそがクラスナンバーワン。それ以外は興味ないね」

「甘いなぁ～桐生チャン、……アマアマや！」

　等々、様々な意見があると思います。ちなみに私は根っからの激辛党です。ただ、昔は最大の辛さで食べておりましたが、今は翌日の体調を考えて中間層ぐらいで留めてはいますけどね。

　前置きはさておいて、うちのカレーチェーン店では辛さをご自分の好みで変更する事が出来ます。まぁ、もちろん有料ですけれどもね。

　今の基準でいうと普通の辛さからプラスして１辛～２０辛まで選べます。ちなみに１０辛以上になると１５辛か２０辛しかありません。１１、１２、１３～と刻まずに一気に飛んでいく様になっています。

　ちょっと前まではこれとは逆に、１甘～５甘と辛さ調節では無く追加料金で甘さを加える事が出来ましたが、今では廃止されていて、希望するお客様には甘くなるソースというものを付けさせて頂いてます。店内においてはボトルでお渡ししていますが、テイクアウトになるとお弁当１点につきソースの入った袋を１つだけ無料でお渡しが出来ます。２つ目以降は有料になるので注意が必要ですけども。

　で、辛さの話に戻させて頂きますがこの辛さの数字というものが結構な初心者殺しだったりします。普通、数字を見せられればその分に関する辛さを思い浮かべますよね。２辛だったら２倍、３辛だったら３倍といった風にと。

　しかし、うちのチェーン店ではそんな理屈は通じない。１辛は辛口に相当しますが、２辛は１辛の２倍、３辛はなんと１辛の４倍の辛さになります。え、何で？

　そして４辛は１辛の６倍。５辛になると１２倍となります。５倍の辛さだと思って食べたはずなのに、実際は１２倍の辛さを食べているという感じになるという訳なんですね。はい。

　ちなみにそれ以上の場合は６辛は１３倍、７辛は１４倍、８辛は１６倍、９辛は１８倍、１０辛は２４倍、１５辛は３６倍、２０辛は４８倍となります。もう訳分かんねえぞ、これ。

　それと１０辛だとか最大級の辛さを食した方なら分かるかもしれませんが、辛さを足していくうちにカレーの旨味よりもどちらかというと粉っぽさを感じる様になります。これはカレーの内部における辛さを足す為の香辛料の割合が増える為、粉っぽさを感じる様になります。

　なので、作る側からすればもう大変な事になります。大量の辛いスパイスと投入しながら加熱する為に凄い刺激的な臭いと戦いつつ、粉の多さで焦げやすいので目を離す訳にもいかないので、細心の注意が必要であります。

　そんな従業員の苦労と鼻孔へのダメージを経て完成されるのが、あの激辛カレーなのです。よく若い学生の子がチャレンジ精神で食べようと挑む事がありますが、その際はそっと優しく見守ってあげる事にします。

　あと、激辛が苦手だけど食べざるをえない場合に関して言うなら、先に何かしらの乳製品を食べたり飲んでおくといいですよ。乳製品の膜で辛さをガードしてくれるので、割と食べれたりします。あと、辛いものを食べている時に水の飲みすぎも厳禁です。どっちかと言うと、氷を含んだ方がマシだったりします。

　この辺りの事を覚えておくと、有事の際に便利ですので参考までに覚えておいてくださいね☆