前のエピソード――心配事が尽きないぜ☆

　少しここまで自分関連の話が多かったので、ここで私の職場の話に切り替えさせて頂きます。

　覚える事が多いだなんて、どの職業でも同じだろ！！

　まぁ、そんなツッコミが聞こえてきそうですが、それはそう。その通りです。どんな職種につこうが、何をやろうが、最初に覚えるべき点が多い事には変わりはないのだから。

　けど、私が働くカレーチェーン店はこれまでの自分の職歴の中ではダントツに覚える事が多い職場だと思います。何故なら、トッピングの量が多いから！　しかも、ハーフサイズまであったりするからもう大変！

　トッピングの総数がどれだけあるのか、調べれば早いですが、数えるのが面倒なので割愛します。おそらく、２０以上は余裕でありますね。

　そんな数多くあるトッピングの中で皆さんはどんなトッピングが好きでしょうか？　王道を行くカツ系か、それとも健康的にやさいかほうれん草を入れるか。はたまた魚介系でいくのか。

　ちなみに私は異端も異端、臭いが嫌われる納豆トッピングが一番好きです。大体の人にこれを言うと賛同されませんが、それでいいのです。だって、好きなんだから。

　好きなトッピングで、食べたい量で、好みの辛さでカレーを食べる、それが私が勤めるカレーチェーンの醍醐味なのですから。皆さんもぜひ、自分の一番を模索してみてください。

　さて、少し脱線をしましたが……こんな感じで各々が好みのトッピングや量、辛さがあるので、調理をする側としてはもう大変。

　ピーク時には店内飲食やテイクアウトも大量に重なり、何から手を出したらいいか分からなくなる事もあります。

　トッピングが１つだけだったら温情。特にカツだとかフライドチキンだとか上に乗せるタイプなら尚良し。

「いやー、ルーを沸かして掛けるだけだから、楽だよなー」

　こんな感じの心境になります。で、次に時間が掛かるのが煮込み系。しっかりと火を通さないといけない為、時間が掛かってしまう。早く出そうとしても加熱が足りなければ食中毒の危険性もありますからね。

　しかも、物によっては鍋を使い分けなければいけない。エビやあさりだとかの海産物系はアレルギーの危険がある為、別の鍋を使わないといけないし、ほうれん草みたいなトッピングが入ればルーに細かなカスが残ってしまう為、別の商品とは共用が出来ないのでこれも専用の鍋を使わざるを得ない。

「煮込み系多すぎぃ！　コンロと鍋が足りないよぉ！！」

　そして一番厄介なのがミックストッピング。複数のトッピングを合わせて調理するのですが、これに海産物とほうれん草が混ざった瞬間、捨て鍋という行為をしなくてはいけない。アレルギーなので他の商品に使えない+ほうれん草のカスが残って他の商品に使えない＝絶対にどれにも共用が出来ない鍋が出来上がる為、１回使えば即洗い物にへと送らないといけないのだ。

　そしてこれに加えて期間限定商品やら、店舗によってはうどん、ハヤシライス、地域限定メニューなんかも加わりマジでピーク中はカオスの様相と化します。もうてんやわんやで何を作っているのか分からない状態です。

「もう無理ぃ(´;ω;｀)　だれかオーダー止めてぇ！！」

　ちなみに私、後述する事になりますがADHDと合わせてパニック症も持っているので、よっぽどヤバい状況になると混乱と焦りからか思考が止まります。まぁ、それでも今は何とか対処が出来る様になっているので、本当に積み上げてきた経験って大事なんだなあと思います。

　何度も繰り返してきたからこそ、反射的に行動が取れるから、思考しなくても全然大丈夫なんですよね。頑張ってきて良かった。マジ感謝。