拘束時間が長いぜ☆



 さて、これを読んでいる読者の方の中で飲食の経験をされている方はどれだけいらっしゃるだろうか。もしかすると、0人かもしれないですが……もしいればこの内容は共感をしてくれるかもしれない。


 飲食業に勤める者の定めというべきか、この業界は勤務時間という名の拘束時間がかなり長い職業になります。飲食業を目指している夢見る若者のみんな、夢を壊す様な事を言ってごめんね☆ でも、これが現実なんです。


 今の私が勤める職場で言えば、勤務時間は朝の10時から夜の22時30分までの勤務体制になります。ちなみに言うと、朝は本部からのお知らせやら、他店舗の営業日報の確認とかしないといけないから、9時45分には出社している様に義務付けられているぜ☆


 朝の10時から夜の22時30分までだと時間で言えば拘束時間は12時間30分となる。この中で休憩は昼と夜で2回ほど。1回の休憩で大体1時間は取る事が出来るかもしれない。そしてみなし残業として2時間計上される為、タイムカードには8時間30分の勤務時間と打刻される。


 8時間30分というのは勤務時間としてはまあまあ普通だと思われる数字かと。しかし、これはあくまで打刻上での勤務時間である。実労働時間で言えばそんな事で済むパターンはそうそうありはしなかったりする。


 まず私が働く店舗の営業時間は11時から22時30分まで。ラストオーダーが22時となっている。なので、10時に出社をして準備をしているのだが……この閉店時間がとても厄介な代物である。


 勤務終わりが22時30分になっているのに、店舗の閉店時間も22時30分。片付けがある事を考えばどう考えても定時に終われる訳が無いのだ。


 たまにラストオーダーが無ければそのまま閉店作業に突入をして、何とか定時で上がれる様に片付けが出来るのだが、そんな事は自分の経験上ではあまり無かったりする。何故なら大体こういった時に限って、お客様はラストオーダーギリギリにやってくるのだから!


(時刻は21時55分ぐらい)


「あー、今日はもうお客さん来なさそうだなー」


「そうっすね。もうすぐラストオーダーですし、片付けも大体終わってるし、後は洗い場と掃除、清算作業を終わらせれば、定時で帰れそうですね」


「そうだね。俺、定時で上がれたら帰って小説の続きを書くんだ」


「いや、○○さん(私の名前)。それ、死亡フラグじゃ……」


 チリーン(お客様が入店をした事を知らせるベルの音)


「あっ」


「あっ」


「すみませーん、一人なんですけどー」


「いらっしゃいませ! 一名様ですね。ありがとうございます!(いや、来るんじゃねえよ!)」


「あそこ、座っていい?」


「はい、どうぞ! ところで、お客様……もう間も無くラストオーダーと閉店時間になりますが、よろしいでしょうか?(意訳:もう閉店するから、帰ってください)」


「あっ、大丈夫ですー」


「は、はい、それではどうぞー(大丈夫じゃねえよ! ちくしょう!(泣))」


 と、こんな感じでギリギリでお客様が入られると、その分で実労働時間が伸びるのだ! しかも、みなし残業制だからどれだけ頑張ってもあまり残業代は増えないぜ☆ 深夜手当は付いてくれるけどね☆


 そしてお客様が帰られてからレジの清算と営業日報の纏め、各ポジションの片付けをやっていれば自然と時刻は23時を回る訳。あれ? 22時30分で帰れるはずなのに、おかしいなー。


 結論的に言ってしまえば、店舗の閉店時間と勤務時間の終わりを一緒にしてはいけない(戒め)。こんな風に日付の変わる一歩手前の時間に帰る事になるぞ☆


 ……まぁ、でも。これより昔に勤めていた会社に比べたらずっとマシな勤務体制だったりするんですけどね。


 2つ前に勤めていた会社は朝の7時から21時まで(休憩1回で残業が長くなると勝手にタイムカードを切られてしまう)の勤務時間で、特殊な時期になると朝の4時から深夜0時まで働いた事があったぜ☆


 しかも、途中から夜勤制が導入されてしまって、3日間のシフトで最初の日の15時に出社をして翌日6時に会社を出て、その日の12時にはまた出社をして深夜0時まで勤務する。そして数時間後の朝5時に早番出勤をするという、もう良く分からないシフトを経験した事があります(血涙)


 こんな話をするともっと過酷な勤務体制を経験された方がいるかと思うのでここまでにしますが、まぁこの業界なんてこんなものです。今の職場は凄くホワイトに感じるぐらいには感覚がマヒをしております。


 皆さんもどうか、無理の無い様に働く事をおススメするぜ☆

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る