第3話・・・教室

すごいことになったな...今日の朝にあったこと思い出しながら学校に向かった。

「よう」

「おはよう。遥翔」

「どしたん?考え事して」

「今日の朝、好きな人を痴漢から救った。」

「ヒーローじゃん」

「そうなんだけど、そうじゃない」失言を思い出していた。

「笑笑。ようわからんけどご愁傷様です。」

そんなことを話して授業が始まるまで待っていた。

隣の席からの視線は今日も感じた。


キンコンカンコーン キンコンカンコーン


授業が始まった。隣の席をちらっと見ると教科書探して困ってる様子の彼女がいた。

珍しいな忘れるなんて。俺にはマドンナをかっこよく助ける方法を知らないなので教科書を隣の机に置いて先生に忘れ物をしたと伝えた。


「ありがとうございます。」


「どういたしまして。」


会話はそれだけだったが心が落ち着いた気がした。


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