第1話・・・隣の席

 僕は席に着いた。しばらくたって、隣の席に人が来た。

隣の席の子の名前は、星宮朱莉といって学校の誰をも虜にする美貌をもっていて

ついたあだ名は”マドンナ”だった。

 「よう」話しかけて来たのは、僕の唯一の友人西川遥翔だ。

「遥翔おはよう。」 

「マドンナさんの方見てどうしたんだ?お前も好きになったか?」

「いや、ただ改めてきれいだなと思っただけであと僕好きな人いるし。」

「ああ、同じ電車に乗っている髪がボサボサでこの学校の制服を着た子だろ。

そんな子1ヶ月経ってるけどみたことねぇぞ。」

「そうなんよな。」

「お前の妄想だったりして」

「おい、そんな趣味は僕にない。」

けれど、ほんとに妄想かもしれない。だってどれだけ探しても彼女のような人は見つからなかったからだ。それは、そうとして隣の席のマドンナさんがめっちゃこっちを見ている気がした。

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