落ち溜まり③


 「出欠確認に遅れるぞ」と言って、矢崎を先に教室へ帰らせた。落ち溜まりで再び一人になった慶太。一時間目の授業を受ける気には、どうしてもなれなかった。

 「どうすっかな」

 「どうすんのよ」

 「わあ!」

 独り言のつもりが、反応があった事に驚き、座っていたビールケースから転げ落ちる。起き上がり、声のした方向に目をやって、思わず息を呑んだ。慶太の視線の先、学校を囲むブロック塀から、女の上半身が生えていたからだ。

 「とう!」という戦隊ヒーローさながらの掛け声と共に、塀を乗り越えてくる謎の人物。制服のスカートが豪快にはためく。ぬかるんだ地面に着地したというのに、泥がちっとも飛び跳ねなかった。それを見た慶太は、彼女の正体は幽霊か、もしくは自分の脳みそが創り出した幻覚である可能性を疑い始めている。

 華麗な着地を決めた女は、呆気に取られる慶太の元へ、自然な身のこなしで近寄ってくる。あまりにも自然な動き過ぎて、手の中の財布を奪われた事にさえ気づけなかったくらいだ。

 「やめときなさい、カツアゲなんてダサい真似。今時、流行んないわよ」

 「……あ、いつの間に。おい! 返せよ」

 「あらら、残念。これっぽっちしか入ってなかったんだ」

 そう言うと、女は財布から取り出した小銭を手のひらに並べ、ひぃ、ふぅ、みぃと数えながら、こちらの顔を覗き込む。慶太はその視線から逃れるように背を向けた。夏の青空を思わせる澄んだ瞳、雪のように真っ白な肌、すっと通った鼻筋、図らずも上目遣いの体勢。頬が急に熱を持つ。

 「これっぽっちで悪かったな」

 「え? これ、あんたの財布?」

 「そうだよ」

 「どういうこと? さっきの眼鏡の財布じゃないの?」

 女の疑問には答えず、慶太が舌打ちを返した。いつから見られていたのだろう。いつからだったにしろ、第一印象としては最悪と言って差し支えない。

 慶太は平静をよそおいつつも、これ以上の追及を避けるべく、話を逸らせようとする。「お前こそ、こんな場所で何してんだよ」

 小銭を財布に戻し、何故かその財布を鞄にしまった女が、真剣な表情を浮かべた。

 「私、あと一回遅刻するとマズいわけ」

 「ああ、なるほど」

 「でも、今日の遅刻には、きちんとした理由があるの。冗談みたいな話だけど、信号待ちしてたら、後ろで子供が誘拐されそうになってて。周りには私しかいないし、それで助けようとしてたら」と、女は自らの無実を訴える。詳しく話を聞いてみれば、確かにそれは荒唐無稽こうとうむけいもいいところであり、正門前で検問を張る先生たちが信じようとしないのも頷けた。「一から十まで説明してやってるのに、頭の固い生徒指導は『分かったから、名簿に名前を書け』なんてぬかすのよ。嘘じゃないのに」

 「それで塀をよじ登ったわけか」

 「そ」

 「なら残念だったな。もう出欠確認の点呼が始まってる時間だ。どのみちアウトだよ」慶太はポケットから出した携帯の画面を見せる。

 女が時刻を確認した後で、「嘘でしょ。せっかく塀までよじ登ったのに。はー、やってらんない」と、先ほどまで慶太の座っていたビールケースに腰を下ろした。

 「おい、勝手に座んな」

 「いいでしょ、別に。減るものでもなければ、誰にも迷惑かけてないじゃない」

 「かかってんだよ、俺に」親指で自分の胸を指しながら反論する。しかし女は意に介する様子もなく、おまけに鞄から取り出した漫画の単行本をペラペラとめくり始めた。「無視すんな。俺の話を聞けって」

 「しっ! 今ちょうど盛り上がってきた所なの。暇なら購買の自販機でジュースでも買ってきてくれない?」

 「あのなぁ。お前はどっかの国のお姫様なのか?」

 「え? 違うけど」

 「それは分かってんだっつーの。くそ、何なんだ、こいつ。何で俺に絡んでくるんだ」

 すると女は漫画から目を離さずに言った。「私、弱い者いじめって許せないのよね」

 「おい、俺がいつ弱い者いじめをしたってんだ。弱い者いじめなんて……してねえし」

 「してそうね」

 「ぐぅ」

 「最近、古いドラマを見るのにハマってて。その中の台詞に、『殴られたお前らより、殴った俺の手の方が痛い』ってのがあるんだけど、本当?」

 「知るか!」慶太は反射的に駐輪場の支柱を拳で殴りそうになったが、寸でのところで自制する。「とりあえず、俺の財布を返せ」

 「あ、良い事思いついちゃった。どうせ今から教室に向かっても遅刻扱いになるだけだし。いっその事、今日は学校をサボって欠席にしちゃいましょう。遅刻をうやむやにできて、皆が勉強してる時間に、優雅にファミレスで漫画読み放題なんて最高じゃない。我ながらなんて名案なのかしら」

 「正門で顔を見られたんだろ。すでに手遅れじゃないか?」

 「あんたも付き合いなさい」

 「はぁ? 何で俺が」

 「行かないの?」

 「行くわけねえだろ」

 これ以上相手のペースに乗せられまいと無茶な要求を突っぱねたところで、女は漫画を鞄にしまい、代わりに慶太の財布を取り出して見せびらかす。ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべていた。 

 「さ、行きましょ」

 立ち上がった女が、回れ右で塀の方へ戻って行く。その足取りに一切迷いはない。慶太は大慌てで走り寄り、財布を奪い返した。

 「駄目に決まってんだろ」

 「心配しなくても、そのお寒い財布事情でもドリンクバーくらいなら頼めるわ」

 「そうじゃなくて。とにかく駄目なんだ」

 「それじゃ分かんないわよ。何が駄目なのか、きちんと説明しなさい」

 説明も何も、慶太と女は初対面、どころか数分前に出会ったばかりだ。そんな見ず知らずの相手の言葉に耳を貸す道理はなく、はっきりと拒絶の意思表示を行い、その場を立ち去ることだって容易に出来たはずだ。

 けれどその時は、自分でも首を傾げてしまうくらい、どうかしていた。内心では女の無遠慮な詮索せんさくに憤りつつも、この口が全てを話したくてうずうずしている。例えるならば、教会の懺悔室で神父様に罪を告白する時のような、あるいは幼い子供が就寝前に、大好きな母親に今日一日の出来事を話すような、そんな不思議な心地だった。

 「取り立て屋」

 「へ?」

 「クラスの連中に、陰で取り立て屋って呼ばれてるんだ、俺」

 「あまり良いあだ名ではなさそうね。で、その取り立て屋は、今回取り立てに失敗したってわけ?」

 「まだ失敗じゃねえよ」無意識に語気が強まる。「別に矢崎の金じゃなくても、要は金さえ用意できればいいんだから」女から視線を外し、表情を歪めた。

 「他の誰かで帳尻を合わせる気?」

 「しねえよ、そんな事。意味ねえもん」

 「じゃあ、あんたが肩代わりでもするの?」

 女の問いに慶太はしばらく黙った後、下唇を噛む。「……ただの一時しのぎで、何の解決にもならないって事は、自分でも分かってたんだ」

 「あんた、もしかして」

 「見ただろ、俺の財布の中身。無い袖は振れない。もうすっからかんだ」慶太は力なく笑う。「そもそも肩代わりって言い方が間違ってる。俺やアイツらに、矢崎の金を取り上げる権利なんてないんだから」

 やり切れない気持ちが慶太の胸の内側で膨張する。ふくらんでも膨らんでも破裂せず、小さくなる事もない。ふとした時に、ため息として漏れ出してくるだけだ。

 固く握りしめた拳が震え、すぐに力が抜けた。自分には、怒る資格も悔しがる資格もないと十分に理解している。全ては自業自得だ。

 「変な奴」

 女が口をポカンと開けたまま、慶太の顔をじっと見つめていた。かと思えば、機嫌の良い赤ん坊のように大笑いする。ちょうどSHRと一時間目の合間の休憩に入り、笑い声に気づいた何人かの生徒が窓から顔を出し、その視線に気づいた慶太が慌てて駐輪場の屋根の下に身を隠した。

 なおも笑い続ける女が、ようやく落ち着いたところで言う。「よし、分かった。あんたが取り立てた金を、私が横取りしたことにしていいよ」

 「いいよって。いい訳が無いだろ」

 「いいの、いいの」

 女は、「私たちって意外と守られてるんだから」と晴れ晴れした顔で口にし、今度こそ塀をよじ登る。慶太は校舎と女の後姿を何度も見比べ、女の後を追う事に決めた。


 おおいぬ座のシリウスの光が地球に届くまで約八年。同じ恒星である太陽の光が地球に届くまで約八分。その太陽光を月が反射して地球に届くまで約一秒。詰まるところ、あのトマト色した月は、一秒前に月面で兎の大虐殺が行われたために、ああなったんだろうなと慶太はぼんやり考えた。

 三年七組の教室で枯木原と遭遇し、そこからの記憶が何とも曖昧だった。そこの部分だけ別人の記憶を埋め込まれてしまったかのような奇妙な感覚。脳が麻痺し、上手く前後の記憶と繋がらない。

 はたして自分は、枯木原の悩みにきちんと答えを出せたのだろうか?きちんと生徒を家へ帰せただろうか?きちんと教室の鍵を締め直しただろうか?きちんと。きちんと。

 何もかもが不明瞭なまま、慶太は夜の繁華街を歩く。

 県外の大学に進んだ慶太にとって、最後に此処いらを訪れたのは七年も前の事になる。大学入学を機に実家を離れ、盆も正月も帰省しなかった。教師としてこの地に戻ってきてからは、学校とアパートを往復するだけの多忙な日々。とてもじゃないが、街に繰り出そうなんて考える余裕はなかった。

 あの頃と比べ、街に変わった様子はないように見える。さすがに流行りすたりで店舗の入れ替えはあるようだが、人の流れや賑わいは以前と瓜二つ。栄えたようでもなければ、寂れたようでもない。現状維持。人口が下降線をたどるこの国で、それはとてつもなく凄い事だと慶太は素直に感心した。

 特に飲食店が集まるこの辺りは、相も変わらず人通りが多い。老若男女が、まるでありみたいに行列を作り、血液の如く巡り、下水に流される汚物のように消え去っていく。

 通りのあちらこちらに、黒色のジャケットと苔色のマフラーを身にまとい、革製の手袋をつけた男がレコード片手に突っ立っている。誰も彼も目が真っ黒だ。ちょうど影の具合でそう見えるのか、はたまた白目の部分が黒いインクで塗りつぶされているのか、あるいは最初から眼球自体が存在せず、ポッカリと空洞になっているのか。いずれにせよ、彼らは何か見ているようで何も見えていない。その事にすら気づいていない。

 改めて空を見上げれば、蜘蛛くもの糸が格子こうし状に隙間なく張り巡らされている。それは町全体を覆っており、ある種のおりのようだった。

 タイヤのついた棺桶が猛スピードで道路を行き交う。その内の一台が、けたたましい雄叫びを上げながら走り去って行った。「ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか。狂気の沙汰でも、ええじゃないか」

 交差点を過ぎると目の前に、ひと際煌々と明かりを放つ建物が現れた。その場所は、数年前まで大勢の客で混み合う寿司屋があったのだと聞いた事がある。電飾がごちゃごちゃとし、近くを通れば嫌でも目に入る巨大な看板を掲げた店は、それに見合うだけの味と人気を誇っていたそうだ。

 どうしてその寿司屋が呆気なく潰れてしまったのかは知らないが、現在は看板もろとも建て替えられており、有名なディスカウントストアが店を構えていた。『欲しい物が何でも揃う』をセールスポイントに挙げながら、その実、何もかもがどこか物足りない。まるでディストピアのよう。最近ではその類まれなる繁殖力で爆発的に個体数を増やしており、一店舗見かけたら、戸棚の影や隙間に三十店舗ほど隠れているとは、よく聞く話だ。

 その店先に並べられた無数のテレビが、全て同じニュース番組を映し出していた。ちょうど画面に現れた容疑者の名前を見て、慶太はその文字から目が離せなくなる。

 「警察は、自称会社員の矢崎進容疑者を麻薬所持の疑いで再逮捕しました。捜査関係者によりますと」

 心の中を強風が吹き荒れる。山で拾ったただの石が、実は人体に有害な物質を含む鉱石だと判明したかのような驚きと動揺。そんなまさか、どうして。そればかりが繰り返し頭に浮かび、情報を整理しようにも思うようにいかず、耳から入った言葉が逆の耳から抜け出していく。

 慶太はポケットから携帯端末を取り出して操作する。この世のありとあらゆる疑問は、ネットに答えが載っている。逆に言えば、ネットに答えが載っていない疑問は、この世に存在してはいけない。

 ネットには、真偽は不確かだがより詳しい情報、端的に言えば容疑者の男が逮捕されるまでの一部始終が書きこまれていた。

 ・9月10日 11時30分頃 スポーツ公園内駐車場の防犯カメラに、容疑者の乗った自動車が映る。

 ・同日 11時50分頃 同公園内にある水深20センチほどの人工の川に、容疑者が車ごと突っ込む。周囲に人影はなく、それによる怪我人はなし。なお、道中設置された車両止めのブロックは、いずれも容疑者が道の端に移動させていた模様。

 ・同日 12時20分頃 公園管理者の通報により、警官が現場に到着。容疑者は車を降り、足首まで水に浸かった状態で暴れていたところ、近寄った警官に突然殴り掛かり現行犯逮捕。支離滅裂な言動に加え、車内から正体不明の粉末が発見された。通報者から、容疑者は「助けてくれ、このままでは溺れてしまう」と、うわ言のように繰り返していた、との証言あり。

 唐突に視界がかすみ、慶太は携帯端末から顔を上げた。テレビ画面は、いつの間にか別のニュース番組に切り替わっており、そこでは連日取り上げられている、警官がコンビニのトイレに拳銃を置き忘れたニュースが流されていた。

 再び携帯端末に目を落とし、顔写真の画像を眺めて確信する。髪形や雰囲気は当時と違っても、面影はちゃんと残っている。高校卒業後、連絡もすっかり途絶え、日常で彼について思い出す事はなくなった。それでも「便りが無いのは良い便り」と、あっちはあっちで苦労しながらも頑張って生きているのだろうとは頭の片隅で考えていた。その彼が、まさかこんな事になるなんて。

 「続いてのニュースです。昨日未明に発生したひき逃げ事件について、犯人と思われる男が警察署に出頭しました。男は調べに対し、家族の仇を討ったという旨の話をしており、警察は過去に被害者と何らかの接点があったかも含め、慎重に捜査を進めています」


 幽鬼ゆうきのような生気の抜けた顔。フラフラとした足取りで歩道を進んでいると、道の真ん中で飛び跳ねる小動物を見かけた。初めは月から脱走した兎の残党かと思ったが、違った。真っ黒い毛、長い尻尾。向かいから走ってくる車のヘッドライトに照らされ、それが黒猫だと分かる。

 「トラ?」

 一目見て、すぐに分かった。先輩の猫だ。そうに違いない。

 トラは慶太の方へ二歩、三歩と近寄り、蛇のような尻尾を自由自在にくゆらせる。股の下を八の字に潜った後で、背を向けた。まるで俺に付いて来いと言わんばかりの、自信満々な背中だ。

 「やっぱりそうだ。トラなんだな?」

 返事の代わりにトラが歩き始め、慶太も慌ててその後を追う。ふと、黒猫なのに何故トラという名前を付けられたのだろうという、学生時代の疑問が蘇った。いつか訊ねよう、いつか訊ねようと思って、結局は聞きそびれてしまった。

 汗で背中にシャツが張り付くくらいには歩き回ったところで、徐々に周囲の景色が懐かしいものに変化していく。

 この店は先輩のお気に入りだった。この自販機で先輩がよくジュースを買った。

 街灯もまばらな暗闇の真っ只中だというのに、昼間以上に視界がクリアで、周りの様子がクッキリと見える。普段であればその違和感に難なく気づけたのだろうが、今の慶太にその気配はない。記憶の糸を手繰りながら、まるで自分自身もあの頃にタイムスリップしているかのようだ。その先の角から先輩がひょっこりと姿を現しそうで、つい心がソワソワしてしまう。

 しばらくして、慶太はトラの行き先にピンときた。道順から察するに、どうやらあのファミレスへ連れて行こうとしているらしい。一体何故そんな事をするのか。思いつく理由は、たった一つしかない。

 「そこに先輩がいるんですか?」思わずトラにまで敬語になってしまう。

 遂にトラが立ち止まった。が、そこは何もない空き地の前。周りを観察してみれば、微かに見覚えがあるような気がした。

 「そんなはずない。だって先輩は、ユートピアは絶対になくならないって」

 ファミレスは、元からそうだったかのように跡形もなく消え去っていた。途方に暮れ、広々とした更地の前で右往左往する慶太。気づけばトラの姿は何処にもない。

 お店の場所を勘違いしているだけかもしれないと思い、わずかな希望を胸に携帯端末で検索を試みるが、それらしきものは何もヒットしなかった。

 「先輩、出てきてください。そこにいるんでしょ?」

 慶太は虚空に向かって話しかける。もちろん返事はない。それでも、そうするしかなかった。

 「もしかして怒ってるんですか? 俺が先輩の居る大学に合格できなかったからですか? それとも俺が教師になったからですか?」

 嫌そうな顔してましたもんね、と慶太が言う。その声が上擦る。

 「教えてください、先輩。俺はどうしたらいいんですか」

 まばたきが早くなり、涙で視界がぼやける。こらえが効かなくなり、一気に決壊した。ボロボロと涙を流しながら膝をつき、地面に拳を叩きつける。

 「先輩の声が聞きたい」

 冗談みたいな量の涙が溢れ出たことに、自分でも何を今更と呆れてしまう。

 「俺はどこで道を間違えたんだろう」

 その声は誰にも届かず、ふわふわと空に舞い上がり、格子状の蜘蛛の糸に当って消えた。


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