はいしんにっき 4日目
「初配信おめでとう」
「ありがとう。うまくできていた?」
「完璧。むしろ大成功だよ。」
最終同接800人。相当な数が来た。俺は500人くらいだったのにな、、、まあ成功したのは嬉しいし、これからもサポートはしていくつもり。てゆーか一緒に配信するときのほうが増えそう。なんだかんだで呼ばれそうだし、まあ楽しいからいいけどね。
「配信ってあんなに楽しいんだね。なんというか、言葉のキャッチボールって感じ?もっと散々言われたりするものかと思ってた。」
[まあ燃えてる人も多いしね。]
[コイツらもしかして案外真面目か、、、?]
[まあそんな心配ももちろんあるよね。]
[楽しかったけどね。]
[まあ生物学上は男女ペアなわけだし燃えないか心配だったのでは?]
[あーそんなのもあったな]
「まあ、いらんことしなかったら普通は燃えないしな。基本みんないい人たちだから。それに、何で燃えるかわかるか?」
「気に食わないからじゃないの?」
「残念。正解は、『好きだから』だ。」
「なんでよ!好きなんだったら迷惑かけるべきじゃないでしょ。」
「それもそうだな、でも、まあ着火役だったりするある一定の奴らは別だが、みんなそんなことしていないって信じているから、やってないっていう証拠がほしいから、質問攻めにするわけだ。まあ、炎上したから悪口書きに来た、ってやつも居るがな。だから、ちゃんと対応すれば、自然と治まったりもする。人数が多くなればなるほど、そう簡単にはいかなくなるのも難点だが。」
「まあ、きちんと知りたいって気持ちも否めないかな、、、」
「まあ事務所だと法的処置も取れるが、それは視聴者が大勢いるからだし、個人勢でやっていくうちは大丈夫だろ、多分。切り忘れとか暴露とかしない限り。」
「なんかフラグになってない?」
「大丈夫、問題ない」
[コイツ、、、同類か?]
[割りかしガチのオタクじゃね?]
[名言だな。]
[確かに間違ってないけど、、、完全な証拠がないから信じれないのよね。]
[特にガチ恋勢はな、、、]
[それはフラグなやつーーー!]
[大丈夫、問題ない(キリッ]
[すでに切り忘れしてるんだよなー]
[フラグ回収ー]
「まあ普通にやってたらどうにかなるよ。さあとりあえず一時間は休憩だ。とりあえずこれからどうするんだ?」
「どうって?」
「今日は俺のパソコン使って配信したけど、毎回こっちに来て配信するわけにはいかないだろ。」
「あーーーー。そうだったね。どうしようか。まあ二、三日は泊まっていくことにするよ。」
「お前マジか?一回帰れよ。ここからなら電車で一時間半で着くだろうが。」
「あのねぇ。和歌山から大阪行きの電車って人が多いんだよ?まぁ僕の場合は大阪から和歌山に行くわけだからまだマシだけれど。朝帰るときはもう、すし詰め状態なんだから。」
「案外多いんだな。そんなことまで知らんかったわ。すまん。」
[おいおいおいおい!]
[これはまずい!]
[誰か止めろー]
[住所が、、、バレるぞ、、、]
[どうしろと言うんだよw]
[ご愁傷様ですw]
[個人勢だからな、何もできねぇ]
[リつぶやいとしまくってんだかなー]
[気付けー]
「まぁそれならいいか。親はいいっっていうのか?」
「たぶん同棲するって言ってもさせてくれると思う。」
「なんでだよっ 止めろよ。」
「多分『孫の顔を見せろ』?とか言ってきそう」
「おまっ、、、 意味わかっってんのか?」
「どんな意味なの(キラキラ」
「くっ 言い辛い、、、 子作りしろって意味だぞ?」
「/////っ!! ぷしゅうぅぅぅ〜〜」
「あーーやっぱりオーバーヒートしちゃったー。まあ昔よりはマシか。昔はキスしたら小鳥さんが赤ちゃん運んできてくれるんだとか言ってたからなぁ。」
「/////////っっ!!!!!!」
「あ、、、口に出てた? やらかしたかも、、、」
いつ再起動することやら、、、、。
[なんてことを話しているんだ。]
[その親有りにしてこの息子(娘?)有りか。]
[まさか、、、ヤるのか?]
[雪くんメルヘン]
[小さいうちは本気でそう思ってたかも、、、]
[この感じだと大丈夫だろ。渡來のほうが真面目なんだな。]
[それはマジで意外だった。]
[てゆーか多分お互い好意があることすら気づいていないぞ、自分自身のことも、他人のことも。]
[まーーじぃ?]
[鈍感×2だと話進まねえよなー]
[経験談か?]
[それくらい闇が深いんだろ。いつか話してくれるといいな。]
[幸せになってほしい。]
[むしろこの二人くっついてくれないかなーーー]
[それな。]
[わかる。]
[よし、スレ立ててくる。そっちで話し合おう(後で)]
[極秘委員会だな。]
[この話は以上だ。また後ほど。]
〜五分後〜
「落ち着いたか?」
「う、うん、、、。」
(あんなことやこんなこと、、、ってだめ! もう、いらないこと考えちゃうじゃん。あの親たちは一回殴っておこっ♪)
まだ悶々としているようだからもう少しそっとしておいてあげようかな。なんて思っていると、まっちゃんは急に立ち上がって、
「親たちは二、三日泊まるって連絡してくるね。」
と言って部屋を出って行った。しばらく帰ってこないかな。さあ、俺も晩飯の準備(温めるだけ)をしようと思って立ち上がると
バンッ!
「うおっ。ゆっくり扉開けろよ」
「渡來!大変!配信!」
「配信がどうした?」
「いいからパソコン付けて!」
そう言われてパソコンを付けると、
[やっほー]
[見てるーーー?]
[気づいたねーーー]
[早速やっちゃったねーーー!]
[意外と真面目なんだね、]
[秒速フラグ回数ーーー]
[個人勢だから気づかないかと思った。]
[面白かったよ。雪くんかわいい]
[雪くんメルヘン]
[渡來が真剣に考えていて草]
[それな。楽しかったよ]
「スウッ、、、やーーーーーらかーーーしたーーーーーーー!!!!!」
「/////っ (思い出して照れてる)」
[うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!]
[鼓膜消えた。]
[お耳無いなった]
[あれ、、、、音が聞こえなくなった。]
[雪くん
[雪くんかわいい。]
[何を妄想しているのかな? ん?]
[メルヘン雪くん]
「まあどうにかするしか無いか。この度は誠に申し訳ございませんでした。アーカイブは後ほど編集して投稿します。内容は、、、大丈夫じゃないな。できるだけ口外しないようよろしくおねがいします。」
「/////っ(再度照れてる) 忘れろビーーーーーーーーーーーーーム!!!!」
[ビビビビビビビビビビビ]
[はっ 俺たちは一体、、、?]
[初配信が始まったぞーーー]
[初見です。]
[初見です]
[何も、、、なかった、、、]
[まぁ大丈夫さ。燃えなかったし]
[メルヘン雪くん♡]
[王子様のキスで目覚めたいのかな?]
「/////っ もう!コメ欄メルヘンって言わないで!僕男なんだから!」
「まぁいいじゃないか。可愛いぞ?メルヘン雪くん。」
「///っ 渡來もそんなこと言わないのっ!反省して!」
[照れてる雪くん可愛い]
[いいぞもっとやれ]
[可愛い姿が見たい!]
[もっと照れさせたい]
[雪くん親衛隊]
「まじすまんかったって。今度はちゃんと切るから。」
「てかなんで切れてなかったのよ?」
「マウスの充電切れ。これは俺の不注意だ。すまんかった。」
「いいよ別に。電車の話しちゃってたり、だいぶ弄られたりするけど。」
「すまねぇな。今回のことの内容は他言禁止で。リスナーもよろしく」
「ごめんね?あとまだメルヘン言ってる人達!違うからね!?」
[はーい]
[ノ]
[了解]
[ノ]
[ノ]
[分かったよメルヘン君]
[メルヘン君w]
[いいじゃんメルヘン君]
「だーかーらー!違うってぇ!」
「ハハハ。楽しそうでなにより。それじゃあ、あと20分で飯食わねえといけないんだから。はよ切るぞ。」
「わーい渡來の手料理だー」
「はいはい。もう出来てるからあとあっためるだけ。みんなもちゃんと食えよー」
「遅れたらごめんね?」
「その場合はつぶやいとするから。」
「「また、この場所でっ!」」
[またーーー]
[また(20分後)]
[おつとくーーー]
[お疲れさまです。]
[ご愁傷様です]
―――――この配信は終了しました―――――
「ちゃんと切れてる?」
「今度は大丈夫。切れてるよ。さあ、飯食うぞ。」
「メニューは?」
「トリテリ、キャベツの千切り、ボテサラ、豚汁」
「健康体かよ! 野菜嫌いーーー!」
「量は減らすからちゃんと食べな」
「はーーーーーい。やだなー」
「言ってることが逆だぞ。ちゃんと食え」
「ぶぅーーー。まあ渡來が作る料理は美味しいから食べるけど。」
爆速夕食タイムだー
〜十分後〜
「よし、配信の準備オッケイ」
「おかしいな、ついさっきまで配信してたんだけどな。」
「しゃーない。てか、切り忘れたせいだし。」
「誰のせいだよっ!」
「すまねえって。でも結果オーライだよ。燃えなかったし、むしろ登録者が増えてる」
そう、あの配信のあと、俺のチャンネルは登録者800人ほど、まっちゃんのチャンネルにも同じく800人ほどの登録者になってる。二人共200人は増えたな。
「マジじゃん。なんで増えてるのよ。」
「それだけ面白かったんだろ。メルヘン雪くん。」
「もーーー!それは言わないでぇーーー!」
「ははは、俺は言わなくなるかもだが、
「そこもどうにかならないかなーーー」
「しゃあねえな。さあ、そろそろ始めるぞ。」
「もうPONはしないでよね。」
「善処する。」
「それしないやつじゃん!もう、ほんとに気をつけてよね。」
「わあってるって。」
さあ、二回目の配信だ。
『(笑)だけどね』
『やーいやーい人の枠でやらかしたー』
人格がうぜぇ、、、
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