第4話 あなたは犬派?猫派?

   「カプセルの中身は暗くて見えないな、まぁ開けてみっか。」


               ボンッ


        「けほっけほっなんか・・・・煙が」


              「ワンッ!」


      「ワン?いやいや実物が出てくるわけないだろ。」


            お、煙が晴れてきた。


              「ワンワン!!」


        そこには白銀の毛を纏った大きな柴犬がいた。


       「あ、ごめんね〜ちょっと探し物してるんだ〜。」


              「ワンワン。」


              あ、どいてくれた。


         まぁ大きい犬がいる事にも無理はないか。


            だってファンタジーだもん。


            「あれぇ中々ないなぁ」

 

      『多分探してるのって僕の事なんじゃないかな?』


               「誰だ!」


            俺は咄嗟にナイフを構えた。


              『僕だよ!』


            「ワンワン!ハッハッ。」


           「犬が・・・・・喋った?」


   『ううん僕とあるじは1つだからテレパシーで繋がってるだけ。』


         「あるじって・・・・ああ俺の事?」


               『うん!』


       「じゃあガチャから出てきたのって・・・・・。」


               『僕だよ。』


   「今ちょっと口で表せられないくらい信用できないんだけど。」


               「ガウッ!」

 

               「おわっ!」


               ガキン!!


             「あれ?痛くない。」


   『こんな感じで僕はあるじを傷つけられない、これで信じれた?』


          この犬結構見た目のフリしてこえぇ〜。


「分かったのは分かったけど(本当はあまり分かってない)君はスキルから召喚された


         ってことでいいんだよ・・・・・ね?」


            『そういう事だと思う。』


       そしてこの子は4種類のうちどの犬なんだろ?


             「んでまず1つ質問。」


               『なにー?』


 「君が入っていたガチャに4種類あるらしいんだけどそのうち君はどれかな?」


         シークレットは・・・・・まずないだろ。


『ん〜僕はよく分からないけど本能がシークレットだよ!って訴えかけてきてる気が


              するんだよなー。』


               「ッ!!」


          そんな一発で出る事ってあるの!?


シークレットって言うから当たる確率ごくわずかなんだと思ったから余計びっくりし


        たけど本能だからなぁあんまり信じきれない。


              『あるじー。』


             「ん?どした?」

    

             『もう寝よー。』


             「え?もう夜?」


             俺は辺りを見回す。


        真っ暗闇の中鈴虫の様な音が良く鳴り響く。


  そういやびっくりする事が多かったからあまり外の事気にしてなかったな。


            「じゃあ・・・寝るか!」


               『ねよー。』


            俺は地べたに寝そべった。


             「うぅ・・・寒。」


               「わふん。」


             「あったけえぇ。」


   自分より大きな犬に俺は包まれながらも瞼を閉じたのだった・・・・・・・。




















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