第2話 あなたは追放なと言われどう思いますか

            「ステータスオープン!」          


            「な・・・・・・・んと。」


           教会の神官は驚愕の声を上げた。


              「おおぉーー!」


            それでチャームはと言うと。


     ----------------------------------------------------------------------------


           チャーム・クダーマ  12歳


                Lv1


                職業


               <神術使い>


               スキル


              <無属性魔法>


              ステータス


               筋力100


               俊敏力51


               守備力63


               魔力1009


     

     ----------------------------------------------------------------------------


              ご覧の通りだ。


       <神術使い>というのは<魔道士>の上級職で、


    ステータスはそれ以外はあまり無いが魔力がずば抜けている。


        ま、俺はそれ以外でも負けてるけどね。


「それにしてもすごいなぁチャームは<神術使い>の職業を貰うとは、流石魔法の名家


             というだけあるなぁ。」


  チャームの家柄は魔法の名家として有名で、跡継ぎが必要だったそうから


              良かったじゃん。


      「ええ本当だわぁ何処かのゴミと違ってねぇ。」


    神官はめっちゃ驚いているのに両親は当然のような言い草だ。


              「えへへ〜。」


              これはやばい。


    「ま、まだ物凄いパワーを秘めているかも知れませんし、


          希望を捨てるのもまだ早いのでは?」


           「は?何を言っているの?」


         「落ちこぼれがそんなわけないだろう。」


        「こんなのが兄なんて虫唾が走りますわぁ。」


           そんなに睨まないでくれよぉ〜。


          「今日からお前、家から追放な。」


               「うぇ?」


              ♢♢♢♢♢♢


             ギィーーーバタァン!


          「えええぇええええええぇ!!」


ガチの話かよ!これからどうすんのマジで、え?普通子供捨てる?なんか荷物持たさ


         れたけども!・・・・・・確認・・すっか。


     「え〜と片手ナイフ、干し肉3枚と金貨3枚とあと手紙だな。


   もうこれから1人で生きていけってことか・・金貨3枚って大分あるな。」


この世界のお金の基準は、小銅貨、銅貨、大銅貨、銀貨、金貨、白金貨の順となって


 いて小銅貨が一番安くて白金貨が一番高く金貨一枚で1ヶ月遊んで暮らせる。


      そして俺は1ヶ月遊んで暮らせるお金を3枚持っている。


            「手紙読んでみるか。」


   -----------------------------------------------------------------------------------------


             落ちこぼれのサムへ、


         サムよ今から必要最低限の話をする。


       丁度今頃金貨3枚分進む馬車を手配しておいた。


            あと2度と戻ってくんな。


               グラムより。


   -------------------------------------------------------------------------------------------


「クッお父様め、いやもうお父様じゃないか・・・あんのクソじじぃーー!!」


        そして俺は渋々馬車に乗っていくのであった・・・・

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