第5話 ボストンの移民1世

この映画では、チンピラのことを「street schmuck, rolling drunks, stink of the street」などと呼んでいますが、ボストンのイタリア移民1世の老人は、移民は全員ordinary peopleであり、(自衛のために)street gang にも street policeにもなる、と言っていました。

映画「Once Upon a Time in America」のヌードルスこそ、イタリア系アメリカ人のひとつの典型的な生き方であり、パリサイ派ユダヤ人に対するイエス・キリストと考えれば、人間というものの普遍的な象徴でもあるのです。

ドストエフスキーの「罪と罰」における主人公ラスコーリニコフは、マックス的成功を夢見て罪を犯しましたが、最後はヌードルス的な生き方という罰によって真の幸せを掴むことができた、と考えることができるかもしれません。

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