第4話 マックスかヌードルスか

米映画「Once Upon a Time in America」1984年

マックスとヌードルスという親分格2名とその仲間(女性を入れて)5名は、街のチンピラとして実績を上げることで、いよいよ、出世の糸口をつかむ。

政治家や官僚、警察幹部や労働運動の指導者らと結託することで、ギャングから(悪徳)事業家として本格的な金儲けを始めようというのです。

しかし、ヌードルスだけはこれに背を向けます。

・・・

「党も政府高官も警察もマスコミもついている」という(悪徳)役人の勧誘に対し、ヌードルスは「俺はそんなものには興味がない。高官も政治屋も信用しない。」と。

すると、親友のマックスがこう言います。

「バカを言うな。お前はこれから先もチンピラをやっていくつもりか? 」と。

これを機会に政治屋・マスコミ・警察屋と組んで、国家規模の金と権力を手にする。それこそが「real money、real power」であると考えるのがマックスなのです。

しかし、そんなものは虚構であり、ポケットに入っている数百ドルのカネと「自分の生き方」こそが「real money、real power」であると考えるヌードルス。

「チンピラで結構。俺は街の匂いが好きなんだ。」


自分の頭で考え、自分の身体を動かし、自分の感覚器官で見て・聞いて・匂いを嗅ぐことでこそ、本当に自分の存在が意識できるし、だからこそ真の力が湧いてくる、と言うのです。

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