カミレの自由帳

カミレ

第1話 笑顔が取り柄

 わたしは笑顔が取り柄の女の子だ。


 ちょっと責任感が強くて、うまくできなかった時は慌てちゃうし落ち込むし。全然ダメダメだと思う。このことを考えると、涙が出そうになる。

 怒られるのが怖くて仕方がない。先輩にダメな子って思われたくない。頑張ってる子って思われたい。後輩からは別にどう思われてたっていい。でも、頑張ってる人なんだなって思われたい。努力している姿を評価されたい。結果ではなく過程を評価されたい。こんなことを思うなんて、強欲で、怖がりで、醜いかもしれない。


 もしかしたらわたしは、ずっと一人暮らししていると寂しくてしんじゃうかもしれない。

 家でひとりになると、普段考えないようにしていたことが押し寄せてくる。少し暗い気持ちになって、非常な現実と、自分の無力さに打ちひしがれる。無性に人肌恋しくなり、寂しくてたまらなくなり、最悪泣きながら眠ることになる。


 わたしは人が好きだ。

 人の話を聞くのは面白い。自分では絶対にできないこと、自分では感じることができないことを、他の人たちは話してくれる。だからこそストーリー性のあるものに、わたしは惹かれるのだと思う。

 わたしの好きな人たちが、幸せであるといいと思う。できれば、嫌な思いはあんまりしないでほしい。傷ついて一人で泣かないでほしい。そんなことを願う。


 いつか、オリジナル小説を書きたいな。わたしの人生を通して得た経験から構築する物語は、どういったものになるんだろう。

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