第3話 傀儡
傀儡
それは他人の意思で動くモノ
皇組壊滅事件から5年の月日が流れた。
乃蒼 6歳
今日は乃蒼の小学校の入学式だ。
乃蒼
【ぱぱ!まま!!わたしすごくたのしみ!!】
天龍
【そっかそっか。友達沢山つくるんだぞ!】
凛
【ほら、早くしないと遅刻するわよ!
乃蒼!髪やってあげるからこっち来なさい】
乃蒼
【はぁい!!ままありがと!かわいくしてね!】
.........
......
...
ブロロロロロロロロロロロロ
学校からの送迎バスが天宮家に到着する
乃蒼
【じゃあいってきます!!ぱぱとままも
ちこくしないできてね!!!】
天龍
【おう!ちゃんと見に行くから
大人しくしてるんだぞ!】
凛
【乃蒼、行ってらっしゃい】
乃蒼
【いってきまーーす!!】
天龍
【時間の流れは早いなぁ、凛
乃蒼ももうすぐ7歳になる。
そろそろ話しておかないと】
凛
【まだ早いわよ。でも......
あの子には普通の女の子として
生きて欲しいなぁ。】
天龍
【俺もそう思うよ。もう少し考えようか】
凛
【そうね。そうしましょう。
さて、私達も準備しましょうか
乃蒼の写真沢山撮らなきゃ】
...........
.......
....
乃蒼が乗ったバスは学校へと向かう
乃蒼
【ユナ。来い】
ユナ
【乃蒼様。お呼びでしょうか。】
乃蒼
【バスの後方800m、つけられてるな。】
ユナ
【如何なさいますか?】
乃蒼
【身分と目的を聞け。会話にならない
ようなら殺れ】
ユナ
【承知致しました。】
..........
.......
....
シン
【次のトンネルにバスが入ったらやるぞ】
ソウ
【あぁ。抵抗する奴は殺す】
2人の男はバスと同じ速度で
走っていた
ユナ
【お話し中すみません、何が目的でしょうか?】
シン・ソウ
【なっ!?!?!?誰だ貴様!!!】
ユナ
【私が質問しているのですが】
シン
【何故この速度についてこられる!!!】
ユナ
【?? 走っているだけですが.....
話しがしたいので止まりなさい】
ソウ
【シン、殺そう。こいつ危険な】
バゴォオォオオォォン
シン
【ソウ!?】
ソウの身体が吹き飛ぶ
ユナ
【だから止まりなさいと....
今の反応できないあたり雑魚ね。】
シン
【くっ!!貴様!!!】
シュン
ユナの身体が消える
シン
【どこだ!!】
ユナ
【動くな】
ユナがシンの背後から首へナイフを
つきつけている
切っ先が触れ出血する
ソウ
【ハァハァ....まって....くれ.....話すから...】
ユナ
【そのまま話しなさい。全て話せば
解放してあげる】
シン
【お、俺が話す】
【俺たちは兄弟で便利屋をやっていた。
ある日ピエロの仮面を付けた男と出会った】
ユナ
【続けなさい】
シン
【俺たちは貧乏だった。母親が病気で入院
していて膨大な治療費のためにお金が
必要だった。あいつはそれを知って近づいて
来たんだ。】
【確か、新皇会と言っていた】
ユナ
【新皇会....聞いたことないわね....】
シン
【そいつに言われたんだよ。
今日あの入学式へ向かうバスを襲うように。
それ以外は本当に何もしらない。
俺たちは金で釣られただけなんだ】
ユナ
【そう.....心拍数から見て嘘は
言ってないわね。解放してあげるから
その依頼は破棄しなさい。次に余計な
事をしたら殺す。わかったわね。】
シン
【あぁ。わかったよ。すまない】
ソウ
【ありがとう...】
スパンッ
ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウ
刹那、2人の首が飛ぶ
ユナ
【なっ!?】
???
【新皇会 四天王が1人 不滅のギアと申します】
そこにはピエロの面をした男が立っていた
ユナ
【口を割ったら殺すのね】
ギア
【いいえ? 割っても割らなくても殺す
つもりでしたよ。】
ユナ
【クズね。目的はなんだ?】
ギア
【困るんですよ。女神の使徒に
生きててもらっては】
ユナ
【ちっ。何故それを】
ギア
【さぁ?そのうち分かるのでは?
まぁ、貴方はここで死にますが】
ギア
【剣舞 雨乱刺】
無数のナイフがユナを襲う
ユナ
【蝶剣乱舞】
ガキィン ガキィン ガキィン ガキィン ガキィン
ユナのナイフがギアのナイフを全て
撃ち落とす
ギア
【ほう。少しはやるようですね。】
ユナ
【貴方もね。】
(まずいわね...任務外だから
秘剣は持ってきていないっていうのに..)
ギア
【ふふふ。少し焦ってますか?】
ギアが不気味に微笑んでいる
ギア
【む。すみません、続きはまたいずれ
急ぎの任務が入りましたので私はここで。
次は武器を忘れないで下さいね。では】
シュン
ギアはその場から姿を消した
ユナ
【あいつ.....いいえ、まずは乃蒼様に
このことを報告しなければ】
.........
......
....
乃蒼
【ユナ遅いなぁ】
ギィィィィィィィィィィィィィ
バスが急停車する
バスの運転手
【入学生の皆様申し訳けけけけけけけけ
ああああありりりりりりりりませせせん
只今よりこのバスは
消し飛びまああああああああああああす】
キャアアアアアアアアアアアアアアア
他の生徒たちが泣き叫ぶ
運転手の身体には無数の
爆弾が仕掛けられていた
キュイイイイィィィィィィィィィィィイン
ドゴォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオォォォォ
ォォォォォォォォオオォォォォン
第3話 傀儡 完
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次回第4話 女神の使徒
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