人物紹介①

 今作品には大勢のキャラクター達が登場します。

 読み進めていく内に「こちらはどなた様?」とならないように、重要人物を物語のキリの良い所でイラスト付きで紹介して参ります。

 作者は元々漫画を描いていた人間なので、キャラクターはビジュアルで管理した方が楽だったりします。やたらと文章に擬音が出てくるのも漫画を描いていた頃の癖です。




◆キサラ(23)◆


 157㎝、くのいち。

 主人公。剣士。格闘技もそれなりに使える。男の扱い(主に下半身)にも長けている強いお姉ちゃん。

 初恋は父の親友である真木マキイサハヤ。二十七歳差だが今でも密かにお嫁さんになりたいと思っている。そのせいか好きな男性のタイプは人生経験が豊富な落ち着いたイケオジ。性欲をたぎらせているだけの助平と、尻の青い若い男には興味が無い。


 実父のイオリは庶民出の兵士でありながら、王太子(現国王)の近衛兵に抜擢される程の凄腕の射手だった。王族の傍には名字を持つ良家の人間しか近付けない決まりなので、庶民のイオリには特別に騎崎キサキの名字が与えられた。

 これによって既に生まれていたイオリの娘は騎崎キサキキサラと言う発音しにくいフルネームとなってしまう。早口で十回言ってみると不便さが判る。


 イオリら数名の近衛兵は王太子(現国王)からの厳命で、彼の政敵を葬る暗殺者の役割も果たしていた。

 地位を固めた後、王太子は用済みとなったイオリ達の口を封じようとした。命令を受けた隠密隊五名がイオリの留守中に彼の家へ踏み込み、まず妻を殺害。メンバー最年少だったシキが娘のキサラを拉致した。残りの四人はイオリの首を取る為に家に留まるが、帰宅して妻の死を知り激怒したイオリにやぶれて全滅。

 イオリはその後、生き残っていた二歳の息子エナミを連れて国外へ逃亡した。


 隠密隊にさらわれてしまったキサラは、洗脳された振りをして命を繋ぐ。生き別れた父と弟といつか再会することを夢見て。

 人生超ハードモード。でもめげない。精神的にもタフな女性。


 自分はれてしまったが、純な弟の恋愛相談に乗ってあげたいと思っている。でも後で知る、弟が恋する相手はとんでもない人物。




◆エナミ(19)◆


 165㎝、Sランク射手。

 キサラの弟。前作主人公。桜里オウリ兵団小隊長。

 普段は面倒見の良い好青年だが、ひとたびスイッチが入ると屍の山を築く殺戮兵器と化す。


 二歳時に故国である州央スオウから隣国桜里オウリへ亡命。父親に連れられて各地を旅しながら、州央スオウの追っ手から逃げ回っていた。

 七歳になってから後に親友となるセイヤが住む村に定住することになり、ようやく安定した生活を手に入れた。

 しかし十二歳の時に父のイオリが死亡。(しつこく彼を追ってきた州央スオウの追っ手と相討ち)

 独り残されたエナミはセイヤの家族に支えられながら、父親から伝授された弓の腕で狩人として生計を立てる。


 十七歳の時に(今作品の二年前)、桜里オウリのカザシロ地方へ州央スオウの軍隊が攻め入ってきた。抵抗する為に国は王国兵団第六師団をカザシロに派遣。近隣の街や村からも急遽、一戸につき一名の男が徴兵されて、エナミもセイヤと共に弓兵として戦地へ向かうことになった。

 初陣となるカザシロの戦いで殺戮兵器スイッチが入ったエナミは、セイヤがドン引きする横で州央スオウ兵を三十三人killキル。敵将の真木マキイサハヤをも戦闘不能にする大活躍を見せた。

 第六師団司令官、上月コウヅキマサオミに気に入られて彼の親衛隊に招かれる。


 気遣いができるので女にモテるが、小柄で中性的な容姿のせいで男からも好かれる。男所帯である王国兵団でも他の兵士から好色な目を向けられるが、シキとセイヤが睨みを利かせて護っている。

 年上の男からよく頭を撫ぜられる。シキも撫でている。割と性格が男っぽい彼は子供扱いされることを恥じているのだが、身長の伸びがストップしてしまったことが目下の悩み。




◆シキ(35)◆


 175㎝、忍び。毒使い。

 剣も弓も鞭も使える非常に器用な男。桜里オウリ兵団分隊長。


 捨て子 ⇒ 男娼 ⇒ 貧民街で暮らす親の居ない少年達のリーダー ⇒ 隠密。

 壮絶な人生を送ってきた人物。本来は優しい性格の男なので、手を汚し続ける生活に嫌気がさし何度も自殺を考えたが、弟分のソウシと言う名の青年が心の支えとなって踏み留まっていた。


 まだ隠密隊に入隊したばかりの十八歳の頃、既に腕が立つシキはイオリ殺害のメンバーに選ばれた。イオリの留守中に彼の家に侵入するものの、当時の隊長にイオリの娘(キサラ)を連れてアジトへ先に帰るよう命令された為、後に帰宅して怒りで我を失ったイオリに殺されずに済んだ。


 二年前のカザシロの戦いで同行していた弟分ソウシが死亡。生きる意味を失ったシキは因縁の相手エナミの前に首を差し出すが、「おまえが死にたいと思っている限りは殺さない。桜里オウリ州央スオウ二国の為に働け」と告げられた。

 人たらしエナミに完全にたらし込まれたシキは桜里オウリへ亡命。事情を知る桜里オウリの将、上月コウヅキマサオミの傘下に置かれた。


 エナミに忠誠を誓う忍びとなったが、関係性は年の離れた兄弟のよう。

 敵対していた頃は読者様に嫌われていたが、味方になったら役に立ち過ぎて(戦闘で窮地を救ってくれる&恋のアドバイスもしてくれる)、前作で一番人気となったキャラクター。




◆アキオ(39)◆


 178㎝、忍び。

 剣一筋に生きてきた男。国王の側近、国防大臣の京坂キョウサカレイが結成した隠密隊の現隊長。


 二十歳で早くも、有名流派の師から免許皆伝された天才剣士。剣の腕だけならシキよりも上。

 剣の師は王家の剣術指南役だった。その流れで師は第二王子の護衛役も任されていた。

 アキオの運命が変わった日。師は地方へ視察に行く第二王子に随行していたのだが、途中で馬車が賊に襲われて第二王子共々殺害された。

 王子護衛任務失敗の責任を取らされて、師が経営していた道場は閉鎖、幹部役員は切腹、所属していたアキオ達若い剣士も「あの道場出身だ」と嘲笑されるようになった。

 名家に仕える道を閉ざされたアキオは傭兵稼業を転々とし、最後に隠密隊へ流れ着いた。


 実は第二王子を襲撃した賊とは、王太子(現国王)の近衛兵であり暗殺者でもあったイオリ達。王太子は自分のライバルで邪魔な弟を抹殺したのだ。

 隠密隊に入ったアキオはその事実を知り国王を恨み、国王の為に働く忍びとなった自身に苦悩する。(免許皆伝書は破棄してあるので、他のメンバーはアキオが第二王子と関わっていた道場出身だと知らない。身上は上手く誤魔化して伝えてある)

 イオリの娘のキサラに対しても当初は複雑な想いを抱いていた。だがさらわれてきて、親の仇の組織で育てられる幼い彼女にやがて深く同情するようになる。


 静かにキサラを見守るナイスガイ。美しい大人の女に成長した彼女を男として愛しているが、年齢差を気にして打ち明けられない。

 キサラはイケオジ好きなので実は脈有り。




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(キャラクターのビジュアルは⇩から見られます。イラスト嫌いな方はスルーで)

https://kakuyomu.jp/users/minadukireito/news/16818093077571246363

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