第3話
義妹視点
そして、私は体をさらに売ることになる筈だったが、春さんから情報を聞いたお兄ちゃんが代わりに借金を背負ってくれたいたらしい。
私はお兄ちゃんに必死に謝った。そして感謝した。今更だけど、もう取り返しがつかないことは分かってるけど、これからやり直したいとそう伝えた。
だが、その答えはノーだった。
当然だろう。
お兄ちゃんからした過去のことだってお兄ちゃんは冤罪であり、私はあんな奴らと関わった半分は自業自得なのだがら、
何より、あんなに自分生活を捨てたながら大切にしてくれた恩と信頼を簡単に捨てんだから・・・
それから、半年後、私はお兄ちゃんに嫌われてても良いから出来る、せめて恩返しをしようと頑張ろうと思った。
お兄ちゃんに同居をお願いした。
お兄ちゃんは俺の家は義妹の家でもあるからと、過去のことは許さないけど、兄妹であることは変わらないと思ってくれて居たらしい。
そんなふうに思ってくれるお兄ちゃんに私はさらに好きになり、同時に純潔がないことを申し訳なく思っていた。
そして、突如ストーカーが部屋に入って来て、私を刺そうとした。寸前でお兄ちゃんは私を押し倒して代わりに刺されてしまった。
お兄ちゃんは死亡して私の心は折れてしまった。
後に春さんが教えてくれたんだが、お兄ちゃんがあの時許せなかったのは、私達がお兄ちゃんを一人にしてる時に心を救ってくれた人が居たようだ。
そしてその子は亡くなってしまったようだ。
だから、私を許すと言うことは、その子の代わりになるようで嫌だったらしい。
知らなかった・・・冤罪や、虐めでずっと苦しんでいたのにさらにそんな出来事があったなんて・・・知りもしないで無神経過ぎた自分を責めた。
だけど、どんなに責めてもお兄ちゃんは生き返ることもなく、ただ私は絶望して居た。
そんな中、絶望をしており何も考え事もしてなかったせいか、階段を踏み外し、頭をぶつけてしまった。
きっと私は死ぬのだろう。お兄ちゃんに助けられた命をこんな無駄にして・・・一体私はどこまでお兄ちゃんの思いや、無碍にして傷つけて来たのだろうか・・・
おこがましいとは思うけど、死ぬ寸前に、もう一度だけお兄ちゃんに会いたいと思った。
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