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お城の大広間には、晩餐会の準備が整えられていた。
その豪華さに私はあいた口がふさがらなくなった。
その風景はまるでおとぎ話の中に迷い込んだかのようだった。
真っ赤な絨毯とそこにさくたくさんの白い花のようなテーブル。動き回っているいろんな動物のぬいぐるみたち。私は王子様と一緒に二階の半円形のテラスからそんあ大広間の風景を見た。
「晩餐会があるの?」驚いた顔のままで私は言う。
「うん。あるよ。お姫様」のんびりした顔で王子様は言う。
「私、なんの用意もしてないよ」まさか普段着で晩餐会に出るわけにはいかない。
「ドレスは用意してあるよ。セバスチャンに用意してもらったんだ」
私がみるとセバスチャンがお辞儀をする。
衣装部屋には白いドレスがあった。おとぎ話の中でお姫様が着るような素敵なドレスだった。(サイズも私のために合わせてくれているようだった)
そのドレスを見て私は(恥ずかしいのだけど)ウェディングドレスみたいだと思ってしまった。(顔が真っ赤になった)
衣装部屋の中にいたうさぎのの小人の女の子、フランソワに手伝ってもらって、ドレスに着替えをしてから、私は衣装部屋をあとにした。(大きな鏡の前で恥ずかしくて、どきどきしてしまった)
衣装部屋を出ると王子様は着替えをした私を見て、「とても綺麗だよ。お姫様」と照れながら言ってくれた。
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