第34話 チキン野郎と兎耳パジャマ
今度は蛇かよ…しかもデカいし…巳年は金運で確かに金に苦労しないと聞くが、戦いに何の関係があるんだか。
「オラァッ!俺様行くぜっ!!」
サンティラはジャーッと泣きながら飛び込み牙を見せつける様にが噛み付いて来た。
東海林とティナはジャンプして交わす。
サンティラに噛まれた地面はドロドロに溶けてしまっている。
「確かにあんなの食らったらヨーグルトになっちまうわな!」
サンティラは戸愚呂を巻くと大ジャンプし口を開け溶解液を吐き出した。
「吐けるのかよ毒液!!」
東海林達は慌て交わす。
吐き出した溶解液が雨のように降り注ぐ。
着地しても餌食になるだけだ。
「任せて」
ティナは兎の姿になり地面を蹴り上げると巨大な土のドームを作り東海林を抱えて飛び込み耳を回しながら地面に潜る。
溶解液が降り注ぐと土のドームが溶けて無くなると2人の姿は無い。
「へっ!根暗兎が!俺様は蛇だぞ、そんな撹乱が通用するかっ!間抜けがっ!」
サンティラは体を地面につけた。
蛇は地面に伝わる振動を感じると目標物を探知出来るのだ。更にサンティラは熱を感知出来るので地面に潜ろうが関係ないのだ。
「そこかっ!」
サンティラは尻尾をホースに変化させ地面に突っ込み毒液を放つ。
放った毒が間欠泉の様に地面から噴き出した。
「くたばったか?馬鹿兎?」
「馬鹿はアンタ…蛇野郎」
「何!!」
サンティラの背後から飛び出したアンティラと東海林。
「行くよ!東海林!」
「おう!」
アンティラは両手を巨大な斧に変えるとサンティラに叩き込む。
「双兎斧」
「チキンファイアー!」
アンティラの技に合わせて東海林も火炎放射を放った。
サンティラは燃えながら斧に体を真っ二つにされた。
「やったか!?」
しかし、煙が腫れると中には何も無い。
あるのは蛇の抜け殻である。
「居ない!?」
「脱皮して交わしたんだっ!!東海林、下に居る!」
シャーッと飛び出したサンティラはアンティラの右足に噛みついた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
アンティラは倒れティナの姿になってしまった。
「ティナ!」
東海林が駆け寄る。
「大丈夫…アレ…?力が出ない…」
「当たり前よ!俺様特製の封印毒だ。もうテメェは十二神獣にはなれねぇよ!馬鹿がっ!」
ティナは十二神獣の力を封印されてしまったらしい。
サンティラは脱皮すりとその皮は動きだした。
「分身だ!これでテメェの息の根を止めてやるよっ!餓鬼っ!」
何て野郎だ。
東海林はサンティラのステータスを確認した。
サンティラ・神・サーペント
レベル99
攻撃力750/防御650/魔力999/俊敏999
何!?偏ってる!?なのにこの強さかよ。
どうやらこの蛇はかなり様々な特殊スキルを持っていて持ち前の身軽さと離れ技で絶妙なタイミングで技を決めてる。
厄介な野郎だ。
「くそ…私が…サンティラ何かに…」
「俺様より先に干支になったからといい気になっているからだっ!馬鹿兎が。所詮は兎。蛇神様に勝てる訳ないんだよっ!兎公!!」
体格もデカけりゃ態度もデカいなこの蛇は。
「さてと、ひとおもいに飲み込んでやるっ!何か遺言はあるか?根暗兎?」
「あるよ…」
「おい!」
「言ってみろよ!」
「アンタ…やっぱ馬鹿…」
ティナはそう言うと地面を叩き魔法陣を配置した。
すると何からエミが呼び出された。
「え?」
「エミ!?」
「東海林様?うわぁ!蛇!!」
エミは声を上げた。
「エミリア!」
「はい!?」
「君に私の力を託す!」
「え?」
ティナは兎と描かれた宝珠を出しそれをエミに投げると宝珠はエミの中に入る。
するとエミは光り輝く。
「な、何んですの!?」
「眩しい!」
「アンティラ!?テメェ人間に自分の力を!?」
瞬い光がやむとエミはウサ耳の着ぐるみパジャマ姿になっていた。
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