第7話

「いらっしゃいませ!」

「あ、店員さん。この前買った商品の効果が切れたので新しいのを買いたいんですけど」

「はい、かしこまりました」

そう言って、

「まずは、こちらのポーションからですね」

と言って、渡してきたのはHP回復薬だった。

「これは、どんな効果があるんですか?」

「それは、飲めばHPが回復します」

「なるほど」

「次は、こちらのMP回復薬です」

今度は、魔力の回復薬だ。

「これも、飲むと回復するんですよね」

「はい、そうです」

「ちなみに、味は美味しいですか?」

「いえ、苦くて不味いです」

「そうなんですか……」

「はい、そうです」

「他に何かありますか?」

「いえ、それだけです」

「分かりました」

そうして、会計を済ませた。

「ありがとうございました!」

こうして、買い物を終えた。

次に武器屋と防具屋にも行った。

そして、必要な物を買っていく。

そして、最後に冒険者ギルドへと向かった。

「ガレン、今日はありがとな」

「いやいや、別に構わないさ」

「そっか、明日からもよろしくな」

「ああ、任せろ」

「おう」

そして、ギルドで解散となった。

そして、家に帰るとすぐにベッドに入った。

「ふわぁ〜、眠いな……」

そして、意識は深い闇へと落ちていった。

次の日、朝早くに起きた俺はギルドへと向かう。

「ガレン!」

抱きつく俺。

「うお!?アユム……やめないか」

「いいじゃないか」

おろおろするミーシャ。

他の冒険者は微笑ましい光景だと思っている。

今日は魔王討伐イベント2日目。

2日目は、漆黒の森での魔物を討伐した後に

ボスである。

漆黒の魔王を倒すというイベントである。

昨日の魔王さんとは違うのかって?

全くもって違う。

昨日魔王さんは

『リンデルマックの魔王さん』

今日の魔王さんは

『漆黒の森の主たる漆黒の魔王さん』なのである。

俺たちは早速ラムダ式魔導車に乗り込むと漆黒の森付近まで移動である。

そしてまたもやガレンの

「おろしてくれええええ!!」

が響き渡る。

街道をラムダ式魔導車で移動するのはやはり画期的である。

アユムはそう思うが

ガレンはアユムの運転は漆黒の森の魔王に匹敵すると言う。

それだけ運転が怖いのかもしれない。

漆黒の森に到着し

2人はラムダ式魔導車から降りる。

アユムは普通に降りるが

ガレンは、いつもの如く足や身体をガクガクブルブルさせて

すこし放心状態であった。

(そんなに怖いのかな)

と、俺は思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔族が俺と一緒に魔王倒すこんな展開待ってない!? みなと劉 @minatoryu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ