第3話

「そうなのか」

「僕達は人間達と共存しています」

「そうか」

「ただ、最近魔物達が暴れていると聞きました」

「魔王が復活したという噂もある」

「はい、実は……この村の近くの洞窟に勇者様の剣があるんです」

「「なに!?」」

「お願いです、どうか取りに行ってくれませんか?きっと勇者様なら出来るはずなのです」

「勇者の剣ってこの間の聖剣とは違うのか?」

「アユム……勇者の剣は聖剣だけではなく封印されし勇者の剣だから少なくとも世界各国にあるぞ」

「うそーん」

「でも、その剣さえあればきっと世界を救えるのです」

「分かった、俺が必ず取って来る」

「ありがとうございます」

「ところで、その場所はどこなんだ?」

「ここから南に3キロ程行ったところの岩場にあります」

「よし、行ってみるか」

「そうだな」

そして、俺たちは南へと向かった。

ラムダ魔導式車を使うと言うと

ガレンは足をガクガクブルブルさせながら

「お、おう!いいぜ」

言う。

(怖いなら怖いって言えよ)

そして、2時間程で目的地に到着した。

「ここが、例の場所か」

「ああ、間違いないだろう」

「よし、行こう」

「おう」

そして、俺たちはその洞窟へと入っていく。

中に入ると、そこには大きな空間が広がっていた。

「なんだこれ」

「これは、転移魔法陣だな」

「これがか」

「ああ、しかもかなり高度なものだ」

「どうする?使うガレン」

「そういうのはある程度ここを攻略してから使うものだ。まだレベルがアユムお前は俺よりも低いわけだから上げないとな」

「う」

頭を撫でられながらガレンに言われる。

(俺ってまだまだガレンに認められないようだ)

「じゃあ、頑張るか」

「おう!」

「まずは、レベルを上げよう」

「どうやって?」

「ここにモンスターがいるから倒せば上がるはずだ」

「わかった」

すると、目の前にはガーゴイルが現れた。

「行くぞ!」

「うん」

俺たちの戦いが始まった。

「おりゃあ!」

俺は剣で斬りかかる。

だが、相手は空に逃げてしまう。

「ちっ、面倒な奴だな」

ガレンも魔法で攻撃するが当たらない。

「仕方ないな」

俺は剣を天に掲げる。

「はぁぁぁ!」

魔力を込めると剣が光り輝き始める。

そのまま、思いっきり振り下ろす。

ズバッッ!! 見事に命中した。

「ギャアァ!」

悲鳴をあげて倒れる。

そして、消えていった。

「よし、次は……」

周りを見渡すと、またもや別の敵が現れる。

今度は、ドラゴンだ。

「グアアアアアアアアアア!!!」

と吠える。

「うるせぇ!」

俺は再び魔力を込めて、思い切り振った。

すると、今度は見事に命中。

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