第2話

この後魔族のガレンと一緒に祠のある山を降りて

キューバンの街に戻る。

キューバンでは、俺が魔族と仲良く帰ってきたことにまず街の人達が驚いていた。

(そりゃ当たり前だよな。驚かない方が寧ろおかしいわ)

だが、俺たちの仲良さに街の人達は微笑ましい光景となる。

宿屋のチェックインも普通に行えた。

その後

冒険者の店で

『賢者の祠から聖剣を回収する』を見事にこなしたのでその報酬

金貨100と賢者の瞳というアイテム

レベル50装備1式

ラムダ魔導式車を入手した。ラムダ魔導式は魔法車だ。

魔力を流すだけで動くことができるらしい。

俺は早速ラムダ魔導式の運転席に乗り込んでみる。

ハンドルを握ってみると、意外と簡単だった。

魔力を流してみると

『エンジン始動!』

という声とともにエンジンがかかった。

次にアクセルを踏むと車は動き出した。

これは凄いな。まさに異世界ファンタジーって感じだ。

ちなみに免許証など必要ないらい。

助手席にはガレンを乗せる。

「アユム、運転の経験は?」

「ゲームだけなら」

それを聞くとガレンは顔色を悪くして。

「じゃあ行くよ」

「下ろしてくれー!!!!」

ギュイーン。

少しだけ運転して帰ってくる俺たち。

アユムはにこにこしているのに

ガレンはガクガクブルブル涙と鼻水が出ていて。

車を降りると足までガクガクブルブルしていた。

「どうしたの?ガレン」

「お前はもっと練習してから俺を乗せろ!!」

「ええ!乗り込む時ワクワクしていたのはお前だろ?ガレン」

「いいからお前は練習しろ」

こうしてアユムの運転の練習が始まった。

「ほら!そこ曲がるぞ!」

「うぎゃああぁぁ!!ぶつかるぅぅぅ!!」

ギュイーン。

「おおぉ!上手いじゃないか!」

「もう大丈夫そうだね」

「ああ、これで安心だぜ」

そう言って、二人はラムダ魔導式車で走り出す。ガレンは助手席に座っている。

「あれ?アユム?」

「……zZZ」

寝ていた。

「おい!起きろ!」

「え?あ、ごめん寝てた」

「まあいいけどさ」

そう言ってまた走る二人。

そして、とある村に着くと

「ここは?」

「ん?知らないのか?ここはスライムの村だよ」

というと村人スライムに変化する。

「魔族」

ガレンに訊くと

「良いヤツらだ」

「はい。僕らは敵対とかしてません、食料とか色々と作ってますそれを他の村や街に届けて生計を立ててます」

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