第11話 助けて……
【亮太 視点】
「咲希ちゃん……」
「亮太くん……んっんっ、ちゅっ」
今日も人妻の咲希ちゃんと密会を楽しんでいた。
咲希ちゃんとはマッチングアプリで仲良くなり、気づいたら大人の関係になっていた。
咲希ちゃんは美人で、スタイルも良くて。
しかも人妻。
ははっ、最高だぜ。
こんな可愛い人妻を毎日抱ける俺は人生の勝ち組だな。
「亮太くんっ……ちゅっ、んっんっ……」
ディープなキスを交わしながら、お互いの服を脱がせ合う。
床に服や下着が散らばり、俺たちは生まれたままの姿になる。
「咲希ちゃん……」
「んっんっ……りょ、亮太くんっ」
俺が攻める度に、咲希ちゃんは甘美な声を漏らす。
どんどん彼女の顔が蕩けていく。
咲希ちゃん、エロすぎだろっ……。
「咲希ちゃん……俺もう我慢できないよ。生で入れていい?」
「うん、亮太くんならいいよ……おいで」
「ははっ、サンキュー」
遂に俺たちは一つになる――はずだった。
突如、バンっと勢いよく寝室のドアが開かれる。
ん? なんだ……?
寝室のドアに目を向けると、スーツ姿の男が視界に入った。
ちっ、誰だ、コイツ。
俺と咲希ちゃんの邪魔しやがって。
ぶっ殺すぞっ……。
スーツ男を、俺は睨みつける。
「誰だよっ!! お前!! 俺と咲希ちゃんの邪魔すんなよっ!! もうちょっとで咲希ちゃんを――んっ!? あぁァァァァァァっ!?
スーツ男は俺に近づき、金属バットで殴ってきた。
言葉では言い表せない痛みが襲ってくる。
「何しやがる!? このカス野郎がっ!! 絶対許さねぇぞっ!! 殺してやる!!」
俺がそう言うと、スーツ男は小首を傾げる。
「俺を殺すだと? やれるものならやってみろ」
再びスーツ男が俺の腹部を金属バットで殴ってきた。
強烈な痛みに「あぁぁぁぁぁっ!!」と大声を上げる。
痛いっ、痛いっ、痛いっ、痛いっ、痛いっ。
この男、頭おかしすぎるだろっ!!
何しやがるっ!!
つか、誰だよっ! コイツ!!
俺が何したっていうんだ!!
「おい、早く抵抗しろよ。このままじゃ俺に殺されるぞ? それでもいいのか?」
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!! や、やめてくれっ!! 頼むから止めてくれっ!!!」
スーツ男は俺の言葉を聞き流し、腹部を集中的に攻撃してくる。
この男、本気で俺のこと殺す気だっ……。
クソっ、死にたくないっ。
こんなところで死にたくないよっ……。
全身に悪寒が走り、視界が歪んでいく。
声を出すことすらままならない。
クソっ、クソっ、クソっ!!!
どうしてこうなった!!!
俺は何も悪いことしてないのにっ!!!
ただ人妻と中出しセックスしてただけなのに!!!
徐々に意識が薄れていく。
視界が歪み、キーンと耳鳴りが襲ってくる。
ダメだっ、このままじゃマジで死ぬっ……。
くそっ、まだ死にたくないよっ。
まだやりたいことたくさんあるのにっ……。
誰かっ。
誰か俺を助けてくれっ……。
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