踊れない



魔族女「どうして、私を助けたの?」



「誰かを助けるのに。



たいそうな"理由"なんて。



必要ないのさ、ベイビー。」



魔族女「私。



死にたかったのに、、」



「チッチッチ。



ノンノン!ベイビー。



何があったのかは、分からない。



けど、涙なんかは似合わないぜっ?




命ある者。いずれ死ぬ。



それを先急ぐ必要は無い。」



魔族女「だって。辛いの!



私。もう、生きられない、、」



「生きるって事は辛い事がセットだ。



辛い事があるから。



小さな幸せに気付く事が出来る。



もしも、幸せな事ばかりだったら。



その小さな幸せに気付く事が出来ない。




ほら、そこの花を見てごらん?」



魔族女「、、えっ?」



「こんな小さな花だって。



一人で綺麗に咲いて居るのさ。」



魔族女「ぅん、、」



「ベイビーも。



こんな風に、綺麗だよ。」



魔族女「ぇっ、??」



「カモォン!ミュージック!!」



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



魔族女「ぇっ!??」



「イェア!カモォン!!



アン!イェエ!オン!」



魔族女「身体が、、勝手にっ。。」



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪




私は忘れない。



彼と踊ったあの時を。




この気持ちが何処から。どうやって。



私の元へとやって来たのかは分からない。




けれどきっとそれが何なのかが。



いずれ。分かる事になる。



「イェア!カモォン!!



アン!イェエ!オン!」


























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