第2夢 【I love you.】君の横顔がみたい

恋宮を失った街は意外にも平和だった。


私は話を聞かされた後、事情聴取を受けた。

家に帰る頃には、私の影が伸びきっていた。

警察署で話したことはほとんど覚えていない。

ただ若い警官に淡々と質問されたことを覚えていた


…家に帰り、部屋に戻り、布団に戻った。


少し夢を見た…恋宮の背中を追う夢。

どれだけ走っても君の横には立てなくて、

ただ恋宮の気持ちだけがひしひしと伝わってきた。


それが夢だと気づいた時、初めて泣いた…

君に会えない、ただそれだけが私の心をえぐった、

「なぜ?」それだけが私の口から漏れた。


君に会いたい。

あって話がしたい。

顔をみたい。


母に部活に行くと告げて家を出た。

今日は母の顔が見れなかった、

泣いていたのはバレれているだろうが少しばかりの抵抗と言うやつだ。


「いってきます」

そう言って私は今日も学校へ行く…


あぁやっぱり、私も嘘つきだ…







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