誰かのため
@Nimya_Romagerni
第1夢 【I have a dream.】誰かをあなたに
「誰かのために生きる」
私こと【新宮 伊太】の夢である
〜3年前〜
中学1年生の頃、私は彼女と出会った…
『あなたの夢って何?』
初対面で彼女はそんなことを俺に聞いた。
さすがに驚いた、話したことのない彼女に突然聞かれたからね。
「誰かのために生きることかな」
俺は小さな頃からの夢を答えた。
そして彼女は、こう返した
『空っぽだね』
「うるさいなぁ」
…それ以降、私は彼女と一緒にいることが多くなった。
それが【恋月 飴】との出会いだった。
気づくと私はいつも恋宮と話をしていた
最近の学校はどうか、
あの先生はウザイだとか
ほんとにくだらない話ばかりだ。
だが、そんなくだらない話に私はとても幸せを感じていた。
きっと彼女…恋宮もそう思っていたと思う。
くだらない日々は早く時間が流れ
いつの間にか中学校を卒業し、
同じ高校に通い
出会いから3年の月日が流れようとしていた…
そして、高校生活最初の夏休み、
その日、私は恋宮と図書館で課題をやっていた。
そうして、明日もまたやろうという約束をした、
…そうそう恋宮は最後に質問をしていたな
『あなたらしいのが何かわかった?』
恋宮はあの日のように聞いてきた。
「君のために生きること」
『…』
俺がそう返すと恋宮は少し笑ったような気がした。
また明日と言い私たちは家に帰った。
翌日、家に警察が来てこんな話をした
【恋宮 飴が失踪した】
なるほど、意外にも彼女は嘘つきのようだ
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