第2話 最後のサプライズ【失敗】

だいぶ前から決めていた自殺の決行日がついに来た!

さてと今日は夜まで両親との交流とか婚約者や友人への手紙などを書いたりしようか。

今日は両親と話せる最後の日だし最後くらい楽しい日を過ごさせてあげなきゃ! と、言ったものの何をしてあげれば両親が喜ぶのかわからないな……はぁ、アホすぎるでしょボク。ま、今日はとりあえず手紙を書きながら両親と何をするか考えよう。



……手紙を書いていたらもう日が天辺てっぺんに登りそうじゃないか! どうしよう……とりあえず両親と昼食を食べて……ん? 明日は婚約者が来てくれる? すごくドジな僕だとしても誕生日は祝ってくれるなんて彼女は本当にやさしいなぁ……そういうところは本当に尊敬するよ!



昼食を頂いたし、お父様やお母様との最後の会話をしよう! 結局凡人以下の僕の頭ではそれしか思い浮かばなかった!


「父上。今、お話はできますか?」


父上の書斎の扉を開け父上がいることを確認した僕は声をかけた。


「おお、カイル! いいぞ、ちょうどお前に話したい事があったからな」


そういえば僕の名前を言っていなかったね。僕の名前はカイル、ネクラーク伯爵家のカイル・ネクラークだよ。


「ありがとうございます。父上、話したいこととはなんでしょう?」


多分だけど明日のことかな? それ以外なら婚約者の事かな?


「カイルの婚約者であるフィリード子爵家長女のアリア・フィリード嬢が先程我が屋敷にこられたぞ」


え? なんで? 明日じゃなかったの?


「どうだ。驚いたろう? カイルの明日の誕生日を早く祝うためにとアリア嬢が我が屋敷に泊まるのだ」


やっぱり彼女アリアは素晴らしい人だ。余計に私にはふさわしくなく思えてきた。


「父上! アリアはどこにいるのですか?!」


アリアに会って話をしたいな。彼女と話すのは今日が最後だろうし。


「アリア嬢なら今は中庭いると思うぞ」


「ありがとうございます父上!」


僕は父上との最後の会話をするという目的も忘れアリアの元へ向かうのだった。













―――――――――――――――――――――

作者の言葉(読まなくていいです)




改って書いてありますが、私のやり方として。『改』は一回目の回収で二回目以降は『改二』や『改三』となります。





今日は私のブルアカの推しの誕生日です。やったね! 今日明日は休みです。良かったね! 巨人化したエレン並みに叫んでいます。

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