ドジな僕は彼女のために自殺する
紗斬_涼【スランプで更新作業はしてない】
第1話 決意
僕はいつもドジだと思う。
使用人を手伝おうと花壇に水をやるだけで自分が水を被り濡れて、自警団のみんなの真似をして剣を振るだけで怪我をし、婚約者がわざわざ僕のために作ってくれた手料理を床に落とし。
彼女や両親、皆に迷惑をかける自分は生きていいのだろうか?
特に婚約者の彼女だ。
彼女は伯爵家であるだけの自分の婚約者に選ばれた。彼女の家は子爵ではあったが国王陛下などの信頼はある家であった。
いやそんな些細なことはどうでもいい。彼女は美しいんだ。彼女の美しさを見れば宝石なぞただの石くれにしか思えなくなる。
それでいてとても優しい。平民にも分け隔てなく接し、孤児院も子供には衣服や食料を与える。そんな彼女を僕は一生尊敬し婚約者であることを誇りに思う。
だからこそ自分よりいい人が彼女には素晴らしいと思う。
僕は12歳になる前にこの家から出る。幸いにも家の近くには危険な生き物がたくさん生息している山がある。そこへ入ればドジな僕は死ねるだろう。
僕は今年で11歳そして明後日には誕生日がある。だから明日の夜に僕は自殺をする。絶対にだ。ただ今まで育ててもらった親に何も返さずに死ぬのはよくないと思う。だから僕が偶然見つけた昔うちの領地で活動していた盗賊のお宝を全て売って親孝行?はしようと思う。今まで使われたお金が無駄な僕に使われたのだから僕はそれを返さないとね!
そういえば、魔道具を買ったんだ。足が早くなる魔道具と姿を隠す魔道具をね。夜中のうちに家を出るつもりだからバレた時に足があまり早くない僕なんかすぐ捕まっちゃうからね。姿を隠して走るんだよ!
あぁ、明日が楽しみだ。
――――――――――――――――――
作者の一言
あまり書かない異世界ファンタジーですが頑張ります。
作者のお願い
誤字脱字報告していただけると助かります。あと、文章がおかしいと感じたら些細なことでもいいので報告していただけると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます