第11話

「じゃ、帰るか」

「「「はーい」」」

 アリシャ達が注文したスイーツを食べ終わったので俺は会計をする。

「教会すぐそこだし、それじゃあな!」

「はい!」

「ベリル兄ぃ気をつけて〜」

「また、今度も一緒に依頼受けてください!」

「おう!」

 俺はアリシャ達と分かれて自分の家に向かって歩いていった。




「ただいま〜」

 アリシャ達と別れてから俺は歩いて家へ帰った。

「兄様!おかえり!手紙、来てたよ〜」

「おう、サンキュ!」

 俺はルキナから手紙を貰う。

「ベリル様おかえりなさいませ」

 使用人がやってきて挨拶をする。

「おう、ただいま、ちょっと手紙を読むために部屋行くわ」

「はーい」

 ルキナが返事をした。

「うぃ」

 俺は自室のある方へ進んでいく。

 『ガチャ』と部屋のドアを空けて中に入った。

「どれどれ?誰からだ?」

 えっと……フィアとルナから一通ずつ?

 家への招待?俺だけ……?珍しいな。

 まぁ、特に断る理由も無いしルキナとも仲良くしてもらっってるし行くかな。

 俺はどちらの手紙にも開いてる日程と『行きます』って内容を書いて返信した。

 少し休憩……。俺はベッドに倒れる。

 『コンコン』ドアがノックされる。

「どーぞー」

「兄様!」

 『ギュッ』ルキナが抱きついてきた。

「どーした?」

「何でも無いよ!ただ兄様と一緒に居たかっただけ」

「そうか」

「えへへっ!」

「ルキナって15歳になったら学院行か?」

「兄様が行くなら〜かな?行くの?」

「うん、今日レイの家に行ったときにレイから『一緒に行こ』って誘われたから行こうと思ったてる?」

「兄様なら大丈夫だと思うけど座学は勉強間に合う?」

「レイから聞いたら実技に重きを置いて試験を受けれる制度があるらしいからそれで入学する予定」

「じゃ、私も15歳になった行く〜!」

 急だな……。

「どうして?」

「ん?兄様がいるから!」

 可愛い―――。

「今日は疲れたな〜、ちょっと寝るな」

 俺は眠りにつく準備をする。

「兄様、一緒に寝よ?」

「は、?」

 いやいやいや、許されないよ?それは。

「良いじゃん!妹何だし」

「いや、そういう問題じゃなくて……」

「むぅ、寝るの」

 ルキナがさらに強く俺のことを抱きしめる。

「なんて言われても知らないぞ〜」

「いいもんっ!」

 しょうがない奴……。俺はルキナを軽く抱きしめて眠りについた。

 どっかで教育を間違えたかな?

「おやすみ」




「んぁ、」

 目が覚めるとすぐ目の前にルキナの顔がある。

 ルキナとは血が通ってない義理の妹だが子供の頃からずっと一緒にいたため何も変わらない大切な家族だ。

 それにしても顔が整ってるよな〜。

 何故かこんなブラコンになってしまったが社交界とかではモテるんだろうな。てか、モテているのは知っている。

 俺も一応貴族だから社交界に行くがいつも周りには男子がルキナを囲っているのは当たり前の光景だ。

「兄様、そんなに私の顔見て可愛い?」

「ルキナ起きてたのか?ルキナは可愛いぞ」

「えへへっ〜!今起きたよ」

「よしよし」

 俺はルキナの頭を撫でてあげた。

 ルキナはご満悦の表情である。

「兄様もっと―――」

「しょうがないなぁ……」

「んっ、―――兄様、しゅきだよ」

「寝ぼけてるのか?」

 『ムニュ』と俺の腕に柔らかい感触を感じる。

「っ!ルキナ当たってる」

「違うよ、兄様、当ててるの」

「おい……」

「兄様、好き!好き好き♡」

「ちょっ!」

 俺はルキナに押され完全にルキナに跨がられる体制となった。

「兄様だーいすきだよ♡ちゅ」

「!?」

 ルキナの唇が俺の唇を塞ぐ。

「兄様〜護ってくれてありがとう、かっこいい!好き♡」

「ルキ―――」

 俺がルキナを止める前に再びルキナが俺にキスをする。

 俺が驚いているも束の間口の中に柔らかい『ウネウネ』と動く何かが入り込んでくる。

―――舌。

 まずい!苦しいしそれ以上は……。

「ぷはっ!」

 ルキナが唇離した間に息を吸う。

 俺はルキナを抱きしめる。

「ルキナ俺も大好きだよ、もうご飯もできるし行くぞ」

「むぅ、嬉しいけどわかってない……」

 なんだかルキナが不服そうにしているが俺は本当にルキナがとして大切であり大好きだ。




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