第9話
「《
「《
シーナが注意を引き付けてる間にメイとアリシャの攻撃がウィンドウルフに命中する。
俺達は今グレート平原に居た。
ちなみに俺は戦いに介入しちゃうと意味がないので指導役だ。
「ガウウッッッ!(《
『ガキンッ』とメイを狙ったであろうその攻撃をシーナが盾で防ぐ。
「
完全に注意がシーナに向かっていたウィンドウルフ。
アリシャが後ろに回り込んだことに気がついて無かった。
アリシャの放つ刺突が深くウィンドウルフに突き刺さる。
「《
メイの止めも一撃がウィンドウルフに命中し最後の力で戦う姿勢を見せていたウィンドウルフもぐったりと倒れてしまう。
「やったー!」
「ふぅ、勝てて良かった!」
「うん、良かった!」
俺は彼女達の下へ行く。
「おめでとう!初めての討伐だったけど良かったと思うよ!あと3、4匹倒して帰ろうか」
「「「はいっ!」」」
「くれぐれも油断するなよ」
「よし、じゃあ帰るか!」
アリシャ達が手際良くウィンドウルフをあの後も始末してくれたお陰で思ってるよりも早く帰る予定となった。
この子達には確かに才能があるから磨き方次第ではゴールド以上の素質はあると思うんだけど……。
「疲れたぁ〜」
「でも楽しかったよね!」
「うん!」
ん?なんか妙だな―――。
近くに誰か居る?
「危ないっ!」
俺はとっさにアリシャ達を抱きしめてマントで庇う。
『ドンッッ゙』地面が揺れる。
魔法攻撃……。どこから。
「《
まずいっ!
「
っ!重い―――。
空から俺達を目がけて降り注ぐ隕石の雨から薄い青の膜が護る。
「みんな大丈夫か?」
「う、うん!」
「だ、いじょうぶ」
「騎士様の、お陰で」
震えている。
「俺が絶対に護るから安心しろ、誰だ!」
「ひっ、ひひっ!」
「《
『ピュン』俺から高速回転した矢が5本発射される。
眼の前に現れたフードを深くかぶる不審者へ向かって撃たれたそれは狙い通り不審者がガードのためにクロスさせた腕を2本まとめて穿ち抜いた。
「キェェエエエエ!」
奇声が上がる。
「《
「グハッッッ」
「
捕らえたか。
「キェェエ!?」
「てめぇ何者だ?」
「……」
「まぁ良い騎士団に突き出してやる」
俺が縛りあげた敵を運ぼうとすると突如発光する。
「はっ!?」
「え、?」
「どこに行ったの!?」
「消えた……」
そう、次の瞬間もう敵はそこに居なかった。
「《
逃げられたなこりゃ。バインドって縛られてる間、魔法が使えないようになってるんだが?
でもソナーに引っかからないということは転移系統の魔法か何かで逃げられたんだろう……。
「あぁ〜、色々あったけど帰るか」
「「「わかりました!」」」
最近はなんか狙われることが多くて怖いな。
俺を襲ってくるぶんには存分に俺の魔法でお出迎えして挙げられるのだが……例えばアリシャ達を人質に取られたりするとそうはいかない。
どうか平穏な日常でありますように。
「騎士様!帰りにカフェに寄りたいな〜」
「ベリル兄ぃ〜」
「おーねーがい☆」
「ああ、良いぞご褒美だな」
俺はアリシャ達との会話を楽しみながら皇都内に戻った。
――――――――――
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