第5話
「皇帝陛下ただいま参りました」
俺は皇宮に向かい今皇帝陛下の前である跪いている。
「お主、未だに仮面はつける気か?」
「はい?」
はずしたらバレるじゃん……。
「そ、そうか、まぁ別にいいのじゃ」
『トントン』謁見の間の扉がノックされる。
「2席、ただいま参りました」
するとやってきたのはどうやら2席のようだった。
「よっ」
挨拶をする。
「おはよう、ベリル体大丈夫?」
「うん、大丈夫だよレイ」
ん?今、2席は俺のことをベリルって呼んだか?2席は仮面も何も付けていなくて素顔がわかるから俺は2席の正体が貴族の中では限りなく少ない友人であり幼馴染のレイっていうのはわかるのだが、何故レイに俺の名前がバレてる?
俺の、1席の名前を知っているのは父と皇帝陛下だけ……。
「いい加減仮面をはずしたら?」
「……」
バラてる?完全に―――。
皇帝陛下へ視線を送る。さては貴様バラしたな!?
「1席、いやベリル、お主は死神との戦闘で仮面を切られてお主の妹やフィア嬢、儂の娘に素顔を見られておる」
「、え?―――、あ」
あ、あ、え。そういえばそうじゃん!?死神の鎌で仮面切られたんじゃん!
「ベリル、ドンマイ」
「ドンマイじゃ」
……あぁ〜あ。最悪だ。バレたくなかったのに。まずい、なぁ。
「あぁ!ぜってぇ死神許さんからな!!」
俺はヤケクソになり仮面を外す。
「おや?ついに外したか」
「改めておはよ、ベリル?」
「おう、おはよ」
もう、良いや。
「では、先日の件についてじゃが」
「はい、私から説明させていただきます、先日の怪異が皇都へ大量に押し寄せた原因は不明です、その後南門に降りた神❨通称:死神❩はベリル、5席、7席と衝突、5席、7席が死神に吹き飛ばされ、ベリルがルキナ、フィア、ルナ様を護り戦闘、そして退けました」
「そうか、そうか、良かった、ベリル後日勲章授与式を行うからな
「はぁ、どちらでも良いですよ、もうバレたんだし、レイちなみに南門以外はどうだったんだ?」
「他はただひたすらに迫る怪異を騎士団と魔法師団と共同で倒したわ」
「そうだ!騎士団と魔法師団が南門には来なかったんだけどどうしてだと思う?」
結局、俺らが現地に到着してから騎士団も魔法師団も来なかったのだ。
「ほう?それは騎士団と魔法師団に尋問をかけておこう」
皇帝陛下が言う。
「えぇ、それはおかしいわ」
「そうかありがとう」
「暗部に頼んでおく」
どうやらヴィア・ラクテアのことを一定数良いと思ってない輩の仕業かな。
困ったもんだね〜。
「下がってよいぞ」
「あい」
「了解いたしました」
そうして俺達は謁見の間から去った。
「ね、ねぇベリル……家来ない?」
急だな。
「どうした?」
「最近、あまり会えていないなって、仕事以外で」
「そうか、そうだねレイの家行って良い?」
「もちろん!」
『ニコッ』とレイが笑う。
可愛い―――。きっと社交界とかでもレイは男子に囲まれて大変なんだろうな。
「このままレイの家までついて行って良い?」
「うん」
俺はレイと並んで家に向かうのだった。
――――――――――――――
https://kakuyomu.jp/my/works/16818093074979073278 ←ラブコメ初作品 ぜひフォローと✧星評価✧お願いします!
今回のこの作品、思ってる以上にフォローの数が多くてびっくりしてます!どうぞこれからも応援よろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます