第7話 サボテンの正体

この現象にハルヤが驚いていると、あの女性が歩いてきた。

「ハルヤ君、あのサボテン達は懊悩の固まりだよ。触らない方が良いし、見るのも本当はやめておいた方が良い。頼まれてもいないのに下手にいじると、誰かの気持ちが決壊してしまう。」

「懊悩?なぜあの一帯に懊悩の塊があるのですか。」

「この悪魔の世界は、悪魔の取引を通じて君たちの世界へと繋がっている。そういう人間の殆どは、悪魔の取引を通じて、他人を陥れようとする。その行動を誘発するのが苛立ちや妬みだ。そして、それらの感情の根底にあるのが懊悩なのだよ。」

「サボテンは美しいはずなのに。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る