第31話 明日こそはちょー冒険!
ラ「お前たち……お前たちがどれだけ買い物に時間をかけたと思ってる?リック、俺は少し遅れると言ったが、昼になるまで遅れるとは言ってないぞ?」
リ「す、すまん。いや!俺もここまでかかるとは思ってなかったんだ!ゴミスキルを買うのにこんなに時間がかかるとは思わないだろ!クートがスキルを選ぶのに悩んでこんなに時間かけたんだ!」
「俺が悪かった。あんまりリックを責めてやるな」
ラ「む、そうか。ならクート、これからは時間に気を付けてくれ」
「ああ。確約は出来ないが、気を付けよう」
次にスキル屋に行っても同じように迷う可能性は否定出来ない。
ラ「仕方ないか。なら昼飯を食いに行こう。待ちぼうけで腹が減った」
「そうだな」
ル「わかったよ」
リ「おう」
飯屋の『子豚亭』に着いた。
「見事に豚料理ばかりだな」
リ「それが子豚亭だ。ついでに店主も名前に負けてないだろう?」
「ブフッ、ゴホッゴホッ。いきなり笑わせるなよ」
女将さんは立派なお腹を持っていた。
リ「初めてここに連れてきたやつみんなにやってるんだ。みんなその反応で面白いけどな」
「お、怒られないのか?」
「そんなんで怒るほど私は子どもじゃないよ!
今じゃ自慢のチャームポイントだけどね!」
と、立派なお腹を揺らし、料理を持った女将さんが。
「それにしてもいつもの悪ガキ共が、いつの間にかシルバーの冒険者だなんて、立派になったもんだねぇ…」
「リックはキレイな女性にうつつを抜かす、チンピラでしたけどね。最初の出会いは絡まれたからですし」
「仕方ないさ。馬鹿は死ぬまで馬鹿だからね」
「2人ともそこまで言わなくてもいいじゃないか!」
「「「「アハハハハ!!」」」」
楽しく喋りながら昼飯を楽しんだ。
ラ「なあクート」
「どうした?」
ラ「この時間から依頼に向かっても、門が閉まって帰れなくなる」
「そ、それはごめん」
ラ「いや、責めているのではなく、明日は行けるのか?何の依頼をするか予め決めておきたい」
「あぁ、明日も全然大丈夫だよ。流石に日が
ラ「いや、流石に初依頼から野宿はさせないさ。なら明日はゴブリン討伐をしようか。今度は遅刻せずに俺たちを待っていてくれよ」
「ああ、わかったよ。朝でいいか?」
ラ「そうだな。明日の朝に冒険者ギルドで。今日はこれで解散にするか?」
「そうだな…いや、冒険者用の商店の場所とか市場の場所案内頼んでもいいか?」
リ「よし!俺に任せろ!」
ラ「……リックがやるそうだ。ここの飯は奢るよ」
「い、いいのか?」
ラ「今度奢ってくれたらそれでいいさ。金少ないのに見栄を張るな」
「ありがとう…」
普通に良いやつだ。リックがあまりにチンピラだっただけで、他の2人は普通のシルバー冒険者か「ルンドお前は自分で金を出せ」
「ええ!奢ってくれないの!?」
「俺が奢るのはクートだけだ!自分の分は自分で出せ!」
既におかわり含め3食目のルンドが悲鳴を上げた。
おそらく、戦闘ではシルバーなのだろう。たぶん、きっと。
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