第24話 ギルマスはちょー警戒!(sideゴルラット)
「全く、あの男は危険じゃの。」
あの男…クートのギルドカードを作りながら1人愚痴る。
あの男がリックにした攻撃の痕……昔、ダンジョンで遭遇したアシッドスライムに酸をかけられたという者の痕と似ておった。
酸をかけられた者は溶かされたような傷になるという。布や服にかかればその部分が無くなり、武器や鎧に受ければ劣化が早くなる……なんとも厄介で応用の効かない危険なスキルじゃ…。
それにクートはあれでも、制御して手加減していそうじゃった。いや、確実に手加減していたじゃろう。
それに、儂がミスリルランクになるまで、幾度も命を助けてくれたスキル『直感』が敵対してはならぬと、最大限に警戒したおる。
あれがクートの切り札とは考え難い。いや、切り札には違いないのだと思うが、あの酸は見せるための切り札じゃな。
本当の切り札は隠しておると儂の『直感』が言っておる。クートは相当頭がキレる男じゃろうて。
儂のランクの説明を聞き、すぐに賠償方法を変えたのは、その有用性に気付いたからじゃろう。
自分よりも高ランクの冒険者のパーティに入れば、より高いランクの依頼に行ける。その事に気付いたから、賠償として自分をパーティに入れさせた。
なんとも狡猾で、良い手じゃ。儂がクートと同じ歳の頃には気付きもしなかったじゃろう。儂が同じ歳の頃はもっと血気盛んで、目標を持たずに、漠然とした野心に塗れておったからのぉ…。
クートも野心はあるタイプじゃ。
じゃが儂と違っておるのは、冷静に、自分の利となることや、目標のための行動なら、永遠に最適解を取り続けることができるじゃろう。淡々と。
あやつは強くなるじゃろうな。確固とした目標を持つ者は成長出来る。それに、遊び心も持っている。効率よく出来たとしても、面白そうな方向に、寄り道を楽しめる男じゃ。
じゃがまだまだひよっこじゃ。成人はしていようと、これから道を外れる事もあるじゃろう。あの者が成長することは止められん。でも悪の道に行かせないようには出来るやもしれん。
「よく見ていないとならんの」
さて、ギルドカードもそろそろ出来るじゃろう。
ミラもそろそろ帰って来るじゃろう。あやつのお陰で危ないところじゃったな。
三ヶ月は減給で、いや五ヶ月の減給処分とするかの。
「ハァー…」
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ゴルラット old 54
Human Level 251
job『斧槍剣士』 『
HP 300/300 MP 80/80
STM 150 STR 350 SPE 100 PRO 200
MSTR 70 MPRO 100 LAC 60
STP 0
SKILL
『斧法』PA 『槍法』PA 『剣道』PA
『超力』P 『俊敏』P 『堅牢』P 『威圧』A
『火魔術』A 『水魔術』A 『地図作成』A
『身体強化』A 『危機察知』P 『罠探知』A 『斬撃耐性』P 『刺突耐性』P 『殴打耐性』P 『耐地』P 『耐水』P 『耐火』P 『耐風』P 『防毒』P 『耐混乱』P 『覇気』PA
『リーダーシップ』P 『治癒力上昇』P
『快復』A 『直感』P
USKILL
『
──────────────────────
『斧槍剣士』…斧、槍、剣のスキルがそれぞれ『道』以上になると獲得可能。
『
ハルバードを持ちながら、戦場を駆け回り、その通った道に肉片しか残さなかったことから呼ばれた二つ名。何かを壊すときに補正。
HP10獲得。
『快復』A…HPをマックスまで快復する。状態異常や部位欠損は治らないが、その他の傷は致命傷でも治す。
スキルを発動する際、最大MPの半分を使用。
スキルクールタイムは48時間。
『破壊』A…紫の破壊のオーラを纏うことが出来る。攻撃するつもりでそのオーラを相手にぶつけたら、非生物は粉々に、生物は細胞から壊死していく。
使用の際は、1分毎にHPを10消費する。
HP10獲得。
『起死回生』P…HPが0になった時に自動的に発動する。HPを完全回復し、欠損までも回復するが、使用には一月のクールタイムがある。
HP10獲得。
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