第25話 スキル屋はちょー安い!?
リ「何でそんなにスキル屋に興奮してるかは知らないが、今日はやってないぞ」
な、「なんだと!?本当か!」
リ「お、おう。そんなに興奮するなって、スキルのオーブとかは迷宮で手に入るんだ。そして王都から迷宮のある町までは遠いから、輸送に時間がかかる。
一応店が開いていても、いいスキルは軒並み持ってかれて、ゴミスキルしか残らないぞ?
貴族とかだと事前に予約してほしいスキルを手に入れてるそうだし」
「そこまでして欲しいスキルってなんだ?」
ラ「『絶倫』とかが有名だな。迷宮でもあまり出ないし、出てもそのまま迷宮街で消費されちまうからな」
「いや、ゴミスキルは残ってるんだな?」
ル「それならたぶん。でも本当にゴミだと思うぞ?銀貨5枚とかの安物とかしか…」
「銀貨5枚、最高だな……。何時なら開いてるかわかるか?」
ラ「明後日からなら開いてると思うが……何でそんなに気になるんだ?」
「それは……」
どう答えるか……そうだ!
「お前たち、秘密にしていて欲しいんだが…俺はスキルが多ければ多いほど強くなるスキルを持っているんだ。
火を出せる、水も出せる、土を操れる、リックに使った水も出せる。実はアイテムボックスに似た力も使える。全部秘密にしてくれよ」
ラ「…………それは…………秘密にするべきスキルだな。ゴミスキルを集めるだけで際限無く強くなるじゃないか」
よし!頭の良いやつはそれっぽい誤魔化しに簡単に引っかかるな。昔天聖にも同じ引っ掛けをしたもんだ…。少し情報を出し過ぎたが…必要経費の情報だと納得することにしよう。
「もしこの事を他の誰かが知っていた時点で、俺は躊躇無く、リックに掛けた水をお前たちの顔にかけるからな。誰にも見せれない顔にしてやろう。誰がやっても同じ、連帯責任だ。わかったか?」
ラ「…ああ、了解した。他のみんなも言うなよ。俺は表通りを歩ける顔でいたいからな」
ル「僕も分かったよ」
リ「分かった」
よし脅しはこれくらいでいいかな。
「明日は俺は用事があるから、明後日に集合しよう。それまでは好きにしていてくれ」
ラ「分かった。明後日だな?」
「明後日の朝にまた」
リ「おう!」
こうして九雲人はチンピラ冒険者を手に入れた!ミラが走って帰ってきたし、ギルドマスターも冒険者証を持って来た。
「すまんな、これで良いか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
金貨1枚と銀貨1枚、冒険者証を受け取り銀貨を払おうとしたが…
「いや、それは取っておいてくれ。ギルドからの迷惑料だ」
「そうですか。ありがとうございます」
「それと、その言葉遣いだと他の冒険者から舐められるぞ?」
「ああ、自分はこれで大丈夫ですよ。舐めて掛かってきたら、相応の報いを受けさせますからな」
「そ、そうか。ほどほどにしてやってくれ」
「相手によりますね。それではこれで。リック達はまた明後日に」
「「「おう!」」」
城まで歩くのダリ〜。
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