第28話 消えぬ聖火はちょー燃える

そして、『異界』の中にやってきた。


「ステータス」


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粟瀬九雲人あわせくうとold 17 

Human  Level 1

job『学生』

HP 35/35  MP 25/30

STM 5  STR 7 SPE 6 PRO 4  MSTR 17 MPRO 12 LAC 4

STP 0


SKILL

偽装ぎそう』AP 『記録』P

『せいかい』AP 『正解』AP 『胃』P

『記憶』P 『聖歌』PA 『成果』P 『生成』P

火生成かせいせい』A


USKILL

『瞬間記憶』AP 『組換くみかえ』A

『青海』A 『星海』A 『聖界』A 『星界』A  『世界』AP 『異界』AP 『快晴』 A『海星』A『回生』PA 『聖火』A 『偽解』A 『胃界』A


──────────────────────


『異界』のゲートを下に出すことで、MP消費15だったのが、消費5で済むようになった。素晴らしい。


「さて、『世界』の検証…の前に、何か出すかもしれないから、少し泉や倉庫から離れて、と。『世界』に出来ること、産み出せるものを考えると?地面を操っての攻撃は出来そうだ。

なら、空中に石を浮かして飛ばす、ストーンバレット的なことはできるのかな?

よし、石よ飛べ!おお飛んだ飛んだ。威力もそこそこありそうだ。これで土魔術師って嘘を付けそうだな。

次は…土、石、雑草以外に生み出せそうなもの

……鉱物はどうだ!?鉱物は世界に出来るものなはずだ。そうだな……鉄よ出ろ!」


……………………………………出ないな。


「なんで出ないんだ?スキル『世界』では鉱物は出せないのかな?いや、違うな。スキル『正解』が出せると言っているように感じる。だが鉄は出せなかった?何故だ?鉄鉱石を産み出せとか?」


ボト、と目の前に石が出てきた。おそらく鉄鉱石だろう。


「おおぉ、出てきた!ってあれ?」


ボトッ、ボトボトボトッ。と、鉄鉱石の山が出来る。どんどん高くなる。


「ストップ!ストップストップ!止まって!」


産み出されるのが止まった。

鉄鉱石の小山が出来た。


「これ、何に使おう…そうだ!『聖火』の火力なら溶かして何か作れるか?『世界』で土台を作って、鉄鉱石を1つ乗せて、溶けた鉄鉱石の流れる道を作って、剣の型……最初はインゴットの型にしておこうかな。よし、『聖火』!」


鉄鉱石を雑草に移した『聖火』で燃やす。

これで永遠に燃え続ける火力が手に入った。

以外に溶けない?いや、時間が足りないのかも?


…………………………………………………………

4時間が経った。


「溶けない。溶けないが白くはなってる………。『聖火』って火力の調整出来るのか?出来る限りの高火力で出せるか?」


ブオォッ、と熱風が辺りに巻き散らかされる。

そして命令を出す前に火が消えた。MPが0だ。


「ハハハ……。『聖火』はここまでの火力が出せるのか……相応の魔力消費を覚悟すれば必殺だな」


こえ~。死ぬかと思った~。っと、鉄鉱石はどうなったんだ?


「おおぉ、しっかり型の中に鉄が入ってる。でも冷えるまで待たないとな。」


まだまだ白くて熱気を放っている。

魔力も無いし…………寝るか!

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