第9話 ユニークスキルはちょー凄い!

はい翌日〜!


「ふぁ~。誰も居ないけどおはよー。知らない天井だ………ん?」


別に天井がなかった。

泉の水で顔を洗って…。

目が覚めたら、なんだこれは凄い星空が…。


「そうか。異界の中で寝たんだったな。」


てか海なかったっけ…?あれ?大地がめっちゃ広がってる?そうか『世界』を使いっぱだったから………!?海は!青海はどうなってるんだ!?


「は、ははは。ユニークスキルやばすぎだろ。」


前には底が見えない程の青海、後ろには先が見えない大地、上には空を埋め尽くす星たちが…。


「す、すげぇな。1夜でこれかよ…。うん?

1夜?向こうの世界はどうなってるんだ!?ヤバいヤバいヤバい!!行方不明で捜索とかされてるかもしれない!早く戻らないと!『異界』!」


黒いもやのゲートが現れ、すぐに飛び込む。

するとすぐにお城の部屋に…火の付いたろうそくが目に入るが一旦忘れよう。


「ヤバい!次の日の夜まで寝てたのか!?」


と言い訳を考えていると…。


「おい粟瀬!うるさいぞ!今日は異世界転移やらステータスやらスキルやらで疲れてるんだ!静かに寝かせてくれ!」


「え…ご、ごめん」


まだ日付が変わっていない?落ち着いて部屋を見回すとろうそくの火が付いたままだ。つまり!


「『異界』の中では時間の流れが違うもしくは、『異界』の中にいる間は外の時間が止まっている?」


なんてスキルだ…無限に検証出来るじゃないか!

そうなればすぐに検証だ!


すぐさま出しっぱなしだった『異界』のゲートに入り込む。嬉々ききとした表情を浮かべながら。


そして部屋に残るのは、火の付いたろうそくのみ……。

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