第4話 生徒会はちょー優秀!

「さて、みんな集まってくれてありがとう。今後の話をしようか。」


「わかったわ」

「おう」

「ええ」

「うん」


集まったメンバーは生徒会長『甘河あまかわ天聖てんせい』、

副生徒会長『須導すどう理伊音りいね』、書記『粟瀬あわせ九雲人くうと』、

風紀委員長『警義けいぎ正愛せいあ』、

会計『まなびめぐみ


く「で何の話するんだ?」


て「もちろん、これからの話さ。さっきまでの王女様の話を聞くと王国が一方的に攻められているように感じた。だがこっちから攻め込んだ可能性も否定出来ない。情報が足りないね」


く「で俺たちを呼んだ理由は?」


て「僕は男子生徒をまとめる。理伊音は女子生徒をまとめてくれ。正愛は馬鹿なことをしでかす生徒が出ないか監視を。恵はこの国に召喚された正確な人数を確認してくれ」


「「「はい」」」


く「俺は?」


て「情報収集を頼むよ」


く「りょーかい」


仕事が出来たな。情報と言えば……スキルの検証だろう!そういや天聖はステータスのこと知ってんのか?


「なあ天せ

「皆様!ステータスオープンと言ってくださると貴方がたの能力がわかります!(騎士、文官達よ、召喚者のステータスの写しを作りなさい。被っても構いません。多ければ多いほど良いです。出来る限り正確に!)」


ステータスオープン?ステータスだけで見れるのに?どういうことだ?


「ステータスオープン」


普通に俺の偽装したステータスが見えるだけな気がするが…「すげえ!ホントに出た!」!?叫んだ男子生徒のステータスが見える!?


そうか、だからステータス「オープン」か!

俺たちのステータスを確認するために!

すぐに天聖が声を上げた。


「みんなステータスの確認はクラスが集まってからにしてくれ!」


天聖がステータスに対する興奮を拡げないように抑えた。それでもそこかしこから声が聞こえる。


「すげえ!俺『格闘術』のスキルあるぜ!」「私『水魔術』のスキルある!」「なんだよこの『た』ってスキル!」「お前のスキルいいなあ…」


「お前たち静かにしろ!」


正愛が怒鳴ったお陰で少し静かになったな。

なら……


「(おい天聖)」

「(なんだい?)」


俺が小声で話していることで、天聖もボリュームを落としてくれた。


「(ステータスはステータスオープンと言わなくてもステータスだけで見れる。それも他人に見えない状態でな)」

「(!!…そうか、わかったよ)生徒会のみんな!もう一度だけ集まって!すぐに済む!(九雲人は大丈夫だよ。伝えてくれてありがとう)」


さすが頭の回転が早いな。これで諸手を振って検証が出来る。

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